令和5年5月4日(木)。昨年に引き続きゴールデンウィークの連続興行「談春浅草の会」に参加するため浅草へ。
もっとギッチギチに身動き取れないぐらいに混んでるかと思ったけど、15時半過ぎのホッピー通りの状況はこんな感じ。歩けないほどじゃない。
ただ、王道となる雷門〜仲見世通り〜浅草寺のルートは見てないので、そこはキョーレツだったかも?
私は人混みが苦手なので、TX(つくばエキスプレス)で秋葉原から浅草まで移動し、ドンキホーテ斜め向かいのA1出口から道なりに六区通りを通って浅草公会堂へ。
今年は令和5年5月4日、5日、6日の3日間連続興行で、中日となる令和5年5月5日には、総領弟子である立川こはるさんが真打昇進し、立川小春志(こしゅんじ)となることが含まれる興行です。
サブタイトルに「真打昇進予行演習」と銘打っています。
開場は開演1時間前の15時から。そんなに早く行ってもなー。といつもの通りの15分前目指して現地入り。
と思ってチケットもぎりしてもらったあと、こはるさんの声とともに行列が。
なるほど。10月28日〜11月1日の5日間連続昼夜全10公演の真打披露目興行のチケットの売出しもしていたのですね。
今回は大幅にスタッフを入れて、ゲストの名前のチケット何枚。と伝えるとすぐに後ろからチケットが出てきて、はい、いくらです。と出せるようになってました。
とりあえず、1日目昼夜、2日目昼夜、3日目昼夜のチケットは購入済なので、スルーして席を探します。
今日の席は2階席。2階席だけで336席あるんですね。
最後列センターのブロックでした。
2階席横からみるとこんな感じ。3階席もあるので天井は低めだけど傾斜はあるので、舞台までの距離はそこまで遠くない感じがします。
立った目線だとこんな感じ。
着座した目線はこんな感じ。
0.5倍の広角で撮るとこんな感じ。
3分前から二番太鼓が鳴り、上演開始時刻になって暗転したあと、いつもならこはるさんの出囃子が始まるところで違う、、、
と、右に談春師匠、左にこはるさんが並んで頭を下げた状態で幕が上がりました。
これにお客さんから大きな拍手。
いつもは照れ隠しからのキツい言葉が出てくるところですが、今日はちょっと違って拍手に感動されたみたいです。
踊り、音曲、講談は、家元談志、談春師匠の条件は満たしてないとはおっしゃってたものの、お客さんが求めているなら。と去年のこの会での送り手の拍手を聞いて真打昇進を認めたこと、落語には真剣に向き合ってて、ちょっとしかイラっとしないこと、5日間連続昼夜全10公演となる真打披露目興行を大きな会場でやると決めて進めているのは凄いと認めるなど、感慨深げに話されているのを聞いて、うるうるしちゃいました。
それを受けてのこはるさんの一言は「チケット買ってください」。気合い入ってます。いや、最後の最後でしくじらないように言葉に最新の注意を払っているのかもしれないけど。
こはるさんの出囃子が鳴る中、一旦幕が降りたと思ったら、舞台左側に「立川こはる」のめくりをおいて、座布団1枚となって幕が上がってこはるさんが高座へ。
演目ネタ出ししてるのを失念してたけど、噺の入り方から粗忽長屋であることがわかりました。
会場が浅草公会堂ということもあり浅草の噺にしたんじゃないか。というのをこのあとの談春師匠のマクラで聴いて、なるほどなー。と。
持ち時間20分に収まらないと事前には師匠に言ってたみたいなんですが、いい感じで詰めて17分ぐらいで収めて終了。
師匠の出囃子鳴って、また幕が下がって、めくりが下げられ、水の入った湯呑が置かれた状態で幕が上がって師匠が高座に上がりました。
いつものように、こはるより拍手が小さいってのはどういうことだ?と客との憎まれ口コミュニケーションが始まりました。
今年に入っていつの間にか前座の春次郎さんがいなくなってたこともあり、紋付袴姿でこはるさんが走って、座布団返したり水の準備といった前座仕事をされたみたいで、その姿を見せるのは、、、と幕を下げたみたいです。
そんな裏話されたり、チケット買ってやってください。と話しつつ、こはるさんの粗忽長屋は誰のなんだ?といぶかりつつ、自分の好きな粗忽長屋のセリフをいくつか演ってくださったり。
お楽しみ。となっていた演目は、棒鱈。
大ネタもいいけど、最近は考えすぎちゃうのか芝居かかっちゃうことも多いので、こういう軽い噺がやっぱ絶妙にうまいなぁ。と。
久々に赤べろべろ。まぐろのさしむー。が聴けて嬉しい。
仲入りで、花の写真を撮りながら、やっぱ、火曜日(4日目)、水曜日(5日目)の夜の公演のチケットはゲットすんべ。と行列に並びました。
サクサク行列は進んで、無事、4日目の夜、ゲスト春風亭昇太師匠の回、5日目夜、ゲスト桂宮治師匠の回のチケットを手にすることができました。
仲入り終わって暗転からの幕が上がって後半戦。
頭下げたところで、お客さんの大音量の拍手に「わかった。わかった」とゼスチャーしながらマクラへ。
弟子の宣伝ばかりしても。と、6月11日(日)のご自身の小田原の会のご案内など。今なら前の方で見れるよ。って。
神奈川県とは言え、東京大阪とは違って地方興行な感じで満席即完売とはならないのね、、、と驚いたり。
この日は立川吉笑さんの朝の独演会があるので、新幹線にでも乗らないと間に合わないのよね、、、
浅草にちなんで、、、とか、この時期だから、、、といろいろ考えたらしいのですが、浅草ではないけど、そこまで遠くない地の噺ということで、根岸の里が出てくる、お若伊之助。
1回ぐらいは聴いたことあるのかな、、、全然馴染みなかったので、興味深く聴かせていただきました。
頭に登場人物や情景がありありと浮かぶようなその噺っぷりはさすがというしかありませんでした。
噺終えたあと、アフタートークでドラマ出演情報、裏話などが軽くあり、最後に三本締めで締めて終了。
こはるさんの二つ目最後の高座を聴くことができたり、師匠と弟子の想いを端々に感じることができたりと、じーんとする良い会だったなー。としみじみ。
さて、明日は真打立川小春志としての初高座です。
ご挨拶も含めてどんな展開になるのか楽しみです。
では、今回はこの辺で。