三日間連続興行「談春 浅草の会 〜真打昇進予行演習〜」中日。
朝から昇進おめでとうのツイート、そして本人のリツイートなどを見て「ついにこの日が」と感慨深く。
今日も来ました浅草公会堂。
1000人を超えるキャパのホールを持つ立派な施設ですが台東区の施設なんですね。
手首での検温、チケットをもぎって席に向かう途中でみた小春志昇進披露公演の手売りチケット、すでにゲストさだまさしさんの回は売り切れの文字が。
さだまさしさんから「俺呼んでくれるんだよな」と向こうから依頼があってのゲストではありますが、演目表を見ると「トークと歌」。どんなエピソードが聴けるか楽しみではあります。
もちろん私は一番最初の手売り発売日にゲットしてます♪
今日の席は1階席4列目右端。
初日、楽日は2階席なので、こはるさんの真打小春志昇進当日にこの席で嬉しい。
舞台袖から出入りする姿も見える良い席が抽選で当たりました。
暗転して、昨日よりも大きな拍手の中、幕が上がって二人揃ってのご挨拶。
師匠の「俺の会なんだけどな」から始まりました。
今日も「平成5年…」と言ったものの、すぐに気付いて「令和5年…」と言い直してました😗
こはる改め小春志さんからの挨拶では「師匠と皆様のおかげを持ちまして」と順序を修正。
一度しくじったことは次にはしない。これが小春志さんが師匠の弟子を続けててこれた一番の理由なのかなぁ。と。
今日になったのはこはるが5、5、5って並んでて良いでしょ。と言ったからで俺は指定してない。との弁。
披露目の興行は、師匠の無茶振りを面白そう。と受けたのはエラいと。
暗転して幕降りて、聴きなれない出囃子「二人椀久」が鳴って幕上がり、左に小春志のめくりが置かれての登場。
緊張してたけど、真打の決意が見えてこちらもシャキッとする。
時間の配分もあるのか挨拶以外のマクラはなくすぐに「蒟蒻問答」。
4月28日の町田市民ホールでの師匠の会でも掛けてたけど頑張ってるなー。と思いました。
再び暗転して幕降りて、小春志さんが高座返しして、幕上がって師匠登場。
まずは「なんで真打昇進の日に蒟蒻問答なんだろうね?」とジャブから。
でも師匠も時間の配分あったのかそれ以上の言及もなく「すぐ近くの山谷の話ですが、、、」と「子別れ(上)(中)」。
4月に林家つる子さんの子別れ三部作は聴いたものの、あれは上中下ではなく登場人物目線の噺だったんですよね。
それ以外だと、立川談笑師匠のどこまで古典落語の世界を引っ張ってこれるのか?チャレンジしてる子別れ昭和編を数回聴いてて、その印象が強くて、、、
普通?の子別れってどんな噺なのか実はわからなかったりします。
でも後から落語の世界に私を引きずり込んだ友達が、今回の談春師匠の子別れも普通じゃない。と言ってて。
前半の上、中の切れ目もわからなかったけど、酒入った熊五郎のキレ具合いに「お酒ってやーね」。と思ったのと、談春師匠の心情・解釈がいろいろ入ってるなー。と思いながら前半戦終了。
時間が無いのか仲入りも15分で。
町田の時もそうだったけど、女性より男性のトイレの行列の方が長いんじゃないかと思ったり。
暗転&幕が上がって後半戦。
噺に入る前に、師匠も熊五郎の変わりっぷりに「この三年に何があったのか」と違和感を感じてるようで。
「魔が差す」について、「善人が悪いことしてしまうのを魔が差すっていうけど、悪人が良いことしちゃうのが本当じゃね?」と師匠の悩む姿が。
話はずっと進んで、最後の熊五郎が女将さんのお光に、謝って再び一緒に、、、という場面。
談笑師匠のお光の「許しません」が頭に残ってて、談春師匠のお光の素直に嬉しい&よろしくお願いします、にビックリしちゃいました。
終わってお辞儀のあと「芸と自分の想いのバランスが」とボソッと言うのを見て、ここ数年の師匠の大ネタの悩みっぷりを表してるなー。と。
友達はあまり良い印象を持ってなく、私も最初は、くどくなっちゃったな。芝居がかってるな。と思ったりしてたんですが、最近は、これこそ家元談志が言っている人間の業の肯定なんじゃないかと。その姿を見続けようと思ってます。
小春志さんを呼んで高座に上げての最後の三本締めのとき、師匠の一言「おめでとう、頑張ったな」にジーンとしてしまいました。
浅草近くの山谷の噺だから、だけではなく、弟子の巣立ちの日にかけて「子別れ」をチョイスしたのかなぁ。と。改めて思ったり。
6月11日の小田原の会のチケットよろしく。で幕降りて終了。
去年博多から始まった、三三師匠と談春師匠の牡丹燈籠が9月〜11月に東京で開催されるチラシが貼ってあって、また、資金調達&時間調整しなきゃなー。と。
今回は友達も来てたので、軽く飲んで帰ったら、吉笑さんが昨日、今日と勉強に来てたみたい。こういうところが吉笑さんの好きなところ。
さて、明日は楽日です。こはるさんの最後、小春志さんの最初を見聞きできて、どうなるのか?
ワクワクしながら会場に向かうことにします。
では、今回はこの辺で。