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第1回立川流マゴデシ寄席 〜 立川流の新時代を担う若手の競演を楽しむ!

「このままでは立川流の将来がヤバい…」

立川談笑師匠と共にその将来を危惧する二つ目の立川吉笑さん。

その立川吉笑がさんが去年の夏に音頭を取って、中の良い立川流の各一門の孫弟子6名が集まってのトークイベント「立川流が好き!!」を開催。

年末には同じメンバが集まって250名キャパの深川資料館のホールでの落語会を開催。

その席で、2017年は毎月17日にお江戸上野広小路亭で「マゴデシ寄席」を開催することを発表しました。

今日がその記念すべき第1回目。ならば行かないワケにはいかないよね。

ということで、「第1回立川流マゴデシ寄席」に行ってきました!

目次

お江戸上野広小路亭

上野広小路の交差点にドドン。と居を構える「お江戸広小路亭」。交差点を見渡せばわかると思います。

私自身は2回めかな?とは言え、もう10年ぐらい前なので中がどんなだったか覚えていません…

入口付近には写真入りの香盤表があります。が、これは定席と呼ばれる落語芸術協会の方の表なので立川流の人は載っていません。なので、マゴデシ寄席のチラシが貼ってありました。

入り口で木戸銭(入場料)を払って中に入ります。上野広小路亭は土足厳禁なので、ここで靴を脱いでスリッパに履き替えて階段を登ります。

階段を登った2階に下駄箱があるのでここに靴を入れます。

2階にはトイレとジュースの自動販売機も置いてあります。

さらにもう1階階段を上がって3階へ。

階段を上がった左手にはこんな自動販売機が。普段なら飲みながら、食べながらでも問題ないはずなので、お酒も置いてあります。

ただ、最近はマナーがうるさくなってきているので、あまりに酔っ払ってしまった人は退場していただく、、、なんて可能性もあるみたいです。

奥にホールの入り口があります。

ホールの中はこんな感じ。今回は前の2列が座椅子・座布団。残りは椅子となっていました。

人数によって変わることもあるのかもしれません。画像検索で見てみると全部椅子だったり、全部座椅子だったりすることもあるようです。

今回のマゴデシ

立川かしめ「つる」

開口一番、その前の開演時間前の18:45ごろに立川こしら師匠の弟子である立川かしめさんが登場。

立川こしらさんが立川志らくさんのお弟子さん=孫弟子ですから、立川かしめさんは実はひ孫弟子。でも、アリですよね。

ネタは先日の立川吉笑さんの勉強会のときにも聴いた「つる」。

男らしい声、でも大きくハッキリした声で、聞きやすく、しかも、くすぐりが効いて面白い。他の噺も聴いてみたいと思いました。

立川うぉるたー「子ほめ」

開口一番は立川志らく師匠の18番目の弟子。立川うぉるたーさん。

彼も立川吉笑さんの勉強会でお会いしたことがあります。ネタは「子ほめ」。同じ話でも人によって個性が出てくるのが落語の面白いところ。

立川がじら「幇間腹」

ここからが2つ目。立川志らく一門の立川がじらさん。

初めて聴いたかも?去年の12月に2つ目に昇進したばかりとのことで、羽織袴がピッとしてました。

ネタは「幇間腹」。遊ぶことをしつくした若旦那が本で覚えた鍼を幇間(たいこ)持ちである一八に打っちゃうお話。なんかカルト感が…クセになる人はクセになっちゃうんだろうね。

立川笑二「真田小僧」

続いて出てきたのが立川談笑一門の2番めの弟子、立川笑二さん。

ネタは「真田小僧」。定番の落語とは言え、ホントなんでこんなに噺家さんで違うんだろう。って思っちゃいます。

このユーモア&可愛らしさ&可笑しさ。やっぱり笑二さんは古典がウマい。

立川寸志「猫と金魚」

仲入りはなく続けて、立川談四楼一門の立川寸志さん。

年齢だけで言ったら立川談春師匠の一つ下とのこと。だけど、入門したのが超遅く、現在2つ目。

ネタは「猫と金魚」。ここ数年、猫と金魚は立川談笑師匠の噺しか聴いてなかったので、全然違う噺かと思うほど。

でも、多様性を認める。ってことで、どれも面白いのです。

立川吉笑「歩馬灯」

個人的な本命である立川吉笑さん。立川談笑一門の一番弟子で2つ目の噺家さんです。

マクラはサラッと済ませて創作落語「歩馬灯」。先日の勉強会で初めて聴いて、今回が2回目だったけど、やっぱりその発想がすごいと思いました。

立川こしら「粗忽長屋」

立川志らく一門の総領弟子で、立川志ら乃さんと共に孫弟子として初の真打ち昇進した噺家さん。

そう、真打ちなので弟子と取ってもよく、今回開口一番前に噺をした立川かしめさんの師匠でもあります。

個人的に立川志らく師匠ならびに一門の方を聴く機会がほとんどなく、立川こしらさんの噺も今回始めて聴きました。

でも、さすが真打ち。場の盛り上げ方、笑わせ方は圧巻。前の立川吉笑さんの噺の内容も取り込んだのには驚きました。

本日の演目

大きな一歩

落語協会や落語芸術協会と異なり、設立の経緯もあり定席を持たない落語立川流は独演会から数名でのホール落語がメインであり、寄席というのを経験していない人がほとんど。

そのため、立川流内での交流があまりなく、他の方がどんな活動をしているのか。というのもわからないのが実状です。

そんな中、立川吉笑さんが音頭を取って、他の一門を含めての太鼓などの後進の指導を実施しはじめ、今回ついに立川流マゴデシ寄席として若手が活動する場を作ったことは大きな一歩であると思います。

2017年は毎月17日にお江戸上野広小路亭を確保し、マゴデシ寄席を開催するとのこと。

本日、配られたパンフレットの中に第2回の番組のパンフも含まれていました。

噺については聴かせ方、魅せ方という部分については、まだまだかもしれませんが、勢いと言う点では負けないと思いますし、ダイヤの原石が転がっているかもしれません。

「マゴデシ寄席で前座やってたころから応援していたんだよ」なんて言える日もそう遠くないのではないかと思いました。

お時間あればぜひ寄ってみてください。

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この記事を書いた人

コンピュータ会社に勤めるサラリーマン。
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