2021年7月27日。前回のリリースから1週間。iOS 14.7.1（18G82）がリリースされました。iOS 14.7で発生したTouch ID搭載のiPhone + Apple Watchの不具合の修正と1件の重大なセキュリティ問題（CVE）に対応したマイナーアップデートです。
iOS 14.7.1にアップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などについてご紹介します。
また、同日にiPad用のiPadOS 14.7.1もリリースされてますので、対応機種をお持ちの方は合わせてご確認ください。
iOS 14.7.1 アップデートすべき？待つべき？
前回、iOS 14.7がリリースされてからちょうど1週間。3番めの数字が追加されるマイナーアップデートがリリースされました。
「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.7.1」を見ると、1件の不具合の修正と重大なセキュリティ問題への対応が含まれています。
1件の不具合は、
への対応となります。
また、「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 14.7.1」を見ると、1件の重大なセキュリティ問題（CVE）への対応が含まれています。
上記を踏まえiOS 14.7.1にアップデートしても良いのは次の方です。
- 当該問題が発生している方
- 常に最新版を利用したい方
- セキュリティ意識が高い方
反対にアップデートはしばらく控えた方が良いのは次の方です。
- 慎重派の方
- 問題が起きた時に対応できない方
- 仕事で専用サイト、アプリを利用されている方
今回はマイナーアップデートということで2週間ぐらい様子見してみてください。
iOS 14.7.1 アップデート後の不具合について
2021年07月27日11:00現在、手元にあるiOS 14.7のiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 PlusをiOS 14.7.1にアップデートしましたが、
- 文鎮化する
- 起動しない
- 再起動を繰り返す
などの不具合は発生していません。
しかしながら、次の不具合が報告されています。
その他、不具合については気づいたら更新します。
iOS 14.7.1 のサイズとアップデート所要時間、更新後のパージョンについて
今回のiOS 14.7.1のリリースに伴い、手持ちのiOS 14.7のiPhone 12 Pro MaxとiPhone 7 Plusのアップデートを実施しました。
アップデートのサイズや所要時間はアップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが次のとおりです。
| # | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | iPhone 12 Pro Max | iOS 14.7 （18G69） | 124MB | 15分 | 6分 ※1 | 9分 | iOS 14.7.1 （18G82） |
| 2 | iPhone 7 Plus | iOS 14.7 （18G69） | 921.4MB | 26分 | 15分 ※1 | 11分 | iOS 14.7.1 （18G82） |
アップデートする際には、
- 最低45分、できれば90分以上iPhoneを使用しなくて済む時間
- 最低20%の充電
- 電源に接続された環境
- 安定したWi-Fi環境
を確保した上でアップデートをしてください。
特にストレージの空き容量が少ない場合、時間がかかる傾向があります。 ストレージの空き容量が少ない場合には画像や音楽などのデータを削除する、アプリを削除する等の対応をご検討ください。
iOS 14.7.1 の更新内容について
iPhone上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。
iOS 14.7のiPhone 12 Pro Maxでのサイズは124MB、iPhone 7 Plusでは86.7MBでした。
サイズは、機種ならびに現在のパージョンによりサイズが異なります。
「詳しい情報」をタップするとこのアップデートのについての詳細が表示されるはずなんですが、あわててリリースしたためか何も表示されません。
本文に必要事項が記述されているため大きな問題はないと判断しています。
「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.7.1」にも同様の記述があり、1件のバグ修正とセキュリティアップデートが含まれていることがわかります。
1件のバグ修正は
- Touch IDのiPhoneとApple Watchの組み合わせの不具合の修正
です。
問題の発生する組み合わせの方は更新することを強く推奨します。
iOS 14のビジュアル的な紹介は「iOS 14 – Apple (日本)」や「iOS 14で利用できる新機能」をご確認ください。
iOS 14.7.1 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 14.7.1」を見ると、iOS 14.7.1には1件のセキュリティ問題（CVE）への対応が含まれていることを確認できます。
| # | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | iPhone 対象機種 | iPod touch 対象機種 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | IOMobileFrameBuffer | 1 | CVE-2021-30807 | iPhone 6s以降 | iPod touch 第7世代 |
メモリ破損させるコードの実行により権限の昇格が行われる問題（iPhoneが乗っ取られるなどの可能性）への対応であり、すでに実行可能なコードをAppleも認識しているとのことで、重大なセキュリティ問題となっています。
上記より本アップデートの適用を強く推奨します。
iOS 14.7.1 への更新手順
iOS 14.7.1 にアップデートされたことの確認手順
おわりに
前回のリリースからちょうど1週間でのマイナーアップデートのリリースとなりました。
予想どおり、iOS 14.7で発生したiPhone 6s/7/8/SE + Apple Watchの組み合わせの不具合の修正と、実行コードが認識されたセキュリティ問題への対応として、マイナーアップデートのリリースとなりました。
あとは9月に予定されているiOS 15がリリースされるまでに、もう1回ぐらいセキュリティアップデートがリリースされる可能性があると考えています。
では、今回はこの辺で。
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