2022年1月27日。iOS 15.3(19D50)がリリースされました。iPhoneのバグ修正、10件のセキュリティ問題(CVE)への対応したメジャーリリースです。
実際に手持ちのiPhoneをアップデートした結果を踏まえて、iOS 15.3にアップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などについてご紹介します。
また、同日にiPad用のiPadOS 15.3、Apple Watch用のwatchOS 8.4、Mac用のmacOS Monterey 12.2もリリースされています。対象機器をお持ちの方は合わせてご確認ください。
iOS 15.3 アップデートすべき?待つべき?
iOS 15.2.1がリリースされてからちょうど2週間。2番目の数字が変更されるメジャーアップデートです。
「iOS 15 のアップデートについて」の「iOS 15.3」を見ると、iPhone用のバグ修正が行われていると記載されていますが、詳細については記載されていません。
「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.3 and iPadOS 15.3」を見ると、 8つのカテゴリで10件のセキュリティ問題(CVE)に対応しているのがわかります。
更新後のバージョンをみると、「19C63」から「19D50」とアルファベットが1文字次に進んでいるのでメジャーアップデートに違いはありません。
しかしながら、新機能の追加や機能改善に関する情報はなく、今までの感覚からするとメンテナンスリリースに近い印象を受けます。
でも、メジャーアップデートなんですよね、、、
セキュリティ関係の修正の重要度が高く緊急リリースに近い形だったのかもしれません。
上記を踏まえiOS 15.3にアップデートしても良いのは次の方です。
- セキュリティ意識の高い方
- 常に最新版を利用したい方
- 不具合が発生した場合に自分で対処出来る方
アップデートをしばらく控えた方が良いのは次の方です。
- 慎重派の方
- 問題が起きた時に対応できない方
- 仕事で専用サイト、アプリを利用されている方
- 会社がiPhone管理をしている方
一応メジャーアップデートなので不具合発生する可能性は少し高いかと思うので最低2週間、実際には1ヶ月ぐらい待っても良いかと考えています。
仕事、会社でiPhoneを利用している方は、管理アプリでバージョンアップが出来ないように制限されている場合があるので、OKが出るまではアップデートを控えることをオススメします。
iOS 15のビジュアル的な紹介は「iOS 15 – Apple (日本)」や「iOS 15で利用できる新機能」や「iOS 15が、つながりを保つ新しい方法や、デバイス上の知能を使い、ユーザーの集中を助けたり、探索したり、さらにいろいろなことができるパワフルな機能を提供」や「iPhoneユーザーガイド」をご確認ください。
iOS 15.3 アップデート後の不具合について
2022年1月29日17:00現在、手元にあるiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 PlusをiOS 15.2.1から15.3にアップデートしましたが、
- 文鎮化する
- 起動しない
- 再起動を繰り返す
などの不具合は発生していません。
その他、不具合については気づいたら更新します。
iOS 15.3 のサイズとアップデート所要時間、更新後のパージョンについて
今回のiOS 15.3のリリースに伴い、手持ちのiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 Plusのアップデートを実施しました。
アップデートのサイズや所要時間はアップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが次のとおりです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | iPhone 12 Pro Max | iOS 15.2.1 (19C63) | 917.1MB | 45分 | 29分 ※1 | 16分 | iOS 15.3 (19D50) |
2 | iPhone 7 Plus | iOS 15.2.1 (19C63) | 761.8MB | 50分 | 23分 ※2 | 27分 | iOS 15.3 (19D50) |
アップデートする際には、
- 最低60分、できれば90分以上iPhoneを使用しなくて済む時間
- 最低20%の充電
- 電源に接続された環境
- 安定したWi-Fi環境
を確保した上でアップデートしてください。
特にストレージの空き容量が少ない場合、時間がかかる傾向があります。 ストレージの空き容量が少ない場合には画像や音楽などのデータを削除する、アプリを削除する等の対応をご検討ください。
iOS 15.3 の更新内容について
iPhone上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。
サイズは、機種ならびに現在のパージョンによりサイズが異なります。
iOS 15.2.1のiPhone 12 Pro Maxでは977.7MB、iPhone 7 Plusでは761.8MBでした。
今回は「詳しい情報」はなく、ソフトウェア・アップデートの画面で1件のバグ修正とセキュリティアップデートが含まれていることがわかります。
「iOS 15 のアップデートについて」の「iOS 15.3」も同様の記述となっています。
バグ修正に関する細かな情報は記載されていません。
iOS 15のビジュアル的な紹介は「iOS 15 – Apple (日本)」や「iOS 15で利用できる新機能」をご確認ください。
iOS 15.3 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.3 および iPadOS 15.3」を見ると、iOS 15.3には8つのカテゴリで20件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | 対象iPhone | 対象iPod touch |
---|---|---|---|---|---|
1 | ColorSync | 1 | CVE-2022-22584 | 6s以降 | 第7世代 |
2 | Crash Reporter | 1 | CVE-2022-22578 | 6s以降 | 第7世代 |
3 | iCloud | 1 | CVE-2022-22585 | 6s以降 | 第7世代 |
4 | IOMobileFrameBuffer | 1 | CVE-2022-22587 | 6s以降 | 第7世代 |
5 | Kernel | 1 | CVE-2022-22593 | 6s以降 | 第7世代 |
6 | Model I/O | 1 | CVE-2022-22579 | 6s以降 | 第7世代 |
7 | WebKit | 3 | CVE-2022-22589 CVE-2022-22590 CVE-2022-22592 | 6s以降 | 第7世代 |
8 | WebKit Storage | 1 | CVE-2022-22594 | 6s以降 | 第7世代 |
iOS 15.3 への更新手順
iOS 15.3 にアップデートされたことの確認手順
ソフトウェア・アップデートでの確認
情報画面での確認手順
おわりに
前回のリリースからちょうど2週間でのリリースとなっていますが、メジャーリリースの割には新機能や機能改善に関する情報はなくメンテナンスリリースのような印象を受けています。
と言っても、サイズはiPhone 12 Pro Maxだと1GB近くあったりするので、セキュリティに重大な問題があって緊急でリリースしたのかもしれません。
今回はメジャーリリースである割には、メンテナンスリリースのような印象を受けています。
が、セキュリティ問題への修正内容を見ていると、どれも対応しないと危険なものばかりな印象を持ったので、緊急リリースに近い形だったのかもしれません。
アップデートできるならアップデートするに越したことはないと考えます。
その他、不具合など見つけた際には更新します。
では、今回はこの辺で。