2022年4月1日。iOS 15.4.1(19E258)がリリースされました。3件のバグ修正と1件のセキュリティ問題(CVE)への対応したメンテナンスリリースです。
実際に手持ちのiPhoneをアップデートした結果を踏まえて、iOS 15.4.1にアップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などについてご紹介します。
また、同日にiPad用のiPadOS 15.4.1、Apple Watch用のwatchOS 8.5.1、Mac用のmacOS Monterey 12.3.1もリリースされています。対象機器をお持ちの方は合わせてご確認ください。
iOS 15.4.1 アップデートすべき?待つべき?
iOS 15.4がリリースされてから半月。3番目の数字が追加されるマイナーアップデートです。
「iOS 15 のアップデートについて」の「iOS 15.4.1」を見ると、3件のバグ修正が行われているのがわかります。
iOS 15.4に更新後バッテリーの減りが早くなるという問題にも対応しています。
「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.4.1 および iPadOS 15.4.1」を見ると、1件のセキュリティ問題(CVE)に対応しているのがわかります。
ゼロデイ攻撃も観測されている脆弱性の問題に対応しています。
更新後のバージョンをみると、「19E241」から「19E258」と 末尾の数字が増えているのでマイナーアップデート、メンテナンスリリースであることがわかります。
上記を踏まえiOS 15.4.1にアップデートしても良いのは次の方です。
- iOS 15.4にアップデートした方
- 点字デバイスね”Made for iPhone”の補聴器を利用している方
- セキュリティ意識の高い方
- 常に最新版を利用したい方
- 不具合が発生した場合に自分で対処出来る方
アップデートをしばらく控えた方が良いのは次の方です。
- 慎重派の方
- 問題が起きた時に対応できない方
- 仕事で専用サイト、アプリを利用されている方
- 会社がiPhone管理をしている方
今回はマイナーアップデートのため不具合が発生する可能性は大きくありませんが、とりあえず、4月末まで様子見しても良いかと考えます。
仕事、会社でiPhoneを利用している方は、管理アプリでバージョンアップが出来ないように制限されている場合があるので、OKが出るまではアップデートを控えることをオススメします。
iOS 15のビジュアル的な紹介は「iOS 15 – Apple (日本)」や「iOS 15で利用できる新機能」や「iOS 15が、つながりを保つ新しい方法や、デバイス上の知能を使い、ユーザーの集中を助けたり、探索したり、さらにいろいろなことができるパワフルな機能を提供」や「iPhoneユーザーガイド」をご確認ください。
iOS 15.4.1 アップデート後の不具合について
2022年4月3日20:30現在、手元にあるiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 PlusをiOS 15.4から15.4.1にアップデートしましたが、
- 文鎮化する
- 起動しない
- 再起動を繰り返す
などの不具合は発生していません。
その他、不具合については気づいたら更新します。
iOS 15.4.1 のサイズとアップデート所要時間、更新後のパージョンについて
今回のリリースに伴い、手持ちのiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 PlusをiOS 15.4から15.4.1にアップデートしました。
アップデートのサイズや所要時間はアップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが次のとおりです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | iPhone 12 Pro Max | iOS 15.4 (19E241) | 302.9MB | 41分 | 30分 ※1 | 11分 | iOS 15.4.1 (19E258) |
2 | iPhone 7 Plus | iOS 15.4 (19E241) | 206.1MB | 26分 | 16分 ※1 | 10分 | iOS 15.4.1 (19E258) |
※1:ドコモ光経由のWi-FIを使用
アップデートする際には、
- 最低45分、できれば60分以上iPhoneを使用しなくて済む時間
- 最低20%の充電
- 電源に接続された環境
- 安定したWi-Fi環境
を確保した上でアップデートしてください。
特にストレージの空き容量が少ない場合、時間がかかる傾向があります。 ストレージの空き容量が少ない場合には画像や音楽などのデータを削除する、アプリを削除する等の対応をご検討ください。
iOS 15.4.1 の更新内容について
iPhone上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。
サイズは、機種ならびに現在のパージョンによりサイズが異なります。
iOS 15.4のiPhone 12 Pro Maxでは302.9MB、iPhone 7 Plusでは206.1MBでした。
【詳しい情報】をタップすると「このアップデートについて」が表示されます。
「iOS 15 のアップデートについて」の「iOS 15.4.1」にも同様の記述があり、次の3件のiPhoneのバグ修正が含まれています。
- iOS 15.4にアップデートしたあと、バッテリーが予想よりも早く消耗する可能性がある問題
- テキストナビゲートまたは通知表示中に点字デバイスが反応しなくなる可能性がある問題
- “Made for iPhone”補聴器で一部の他社製Appとの接続が解除される可能性がある問題
iOS 15のビジュアル的な紹介は「iOS 15 – Apple (日本)」や「iOS 15で利用できる新機能」をご確認ください。
iOS 15.4.1 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.4.1 および iPadOS 15.4.1」を見ると、iOS 15.4.1には1件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | 対象iPhone | 対象iPod touch |
---|---|---|---|---|---|
1 | AppleAVD | 1 | CVE-2022-22675 | 6s以降 | 第7世代 |
ゼロデイ攻撃が観測された脆弱性との情報もあるので、アップデートをオススメします。
iOS 15.4.1 への更新手順
更新後、しばらくすると待ち受け画面に「ソフトウェア・アップデート iPhoneはiOS 15.4.1にアップデートされました」と表示される場合があります。
あるいは、「ソフトウェア・アップデート ホームをクリックしてiOS 15.4.1の設定を完了」と表示される場合があります。
iOS 15.4.1 にアップデートされたことの確認手順
ソフトウェア・アップデートでの確認
情報画面での確認手順
おわりに
前回のiOS 15.4リリース直後から言われていたバッテリーの減りが早い問題への対処とゼロデイ攻撃が見られるセキュリティの問題に対処したメンテナンスリリースです。
iOS 15.4に更新された方はiOS 15.4.1へのアップデートを強くオススメします。
その他、不具合など見つけた際には更新します。
では、今回はこの辺で。