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iOS12.1.1リリース。アップデートすべき?不具合、修正、サイズ、所要時間は?

[ios-release-info]

2018年12月6日。iOS12.1のメンテナンスバージョンアップであるiOS12.1.1がリリースされました。

本記事ではiOS 12.1.1にアップデートすべきか否か、サイズ、更新所要時間、問題の修正点等の情報を記載しています。

Mac用のOSのmasOS Mojaveの最新版10.14.2も合わせてリリースされました。(macOS High Sierra(10.13)、macOS Sierra(10.12)のセキュリティアップデートも同時リリースされています)

詳細についてはこちらの記事を参照ください。

[blogcard url=”https://de-gucci.com/macos/49958″]

目次

iOS 12.1.1にアップデート後の不具合の発生の有無について

筆者の環境では、所有するiPhone XS Max 1台に対し、2018年12月6日10:05にアップデートを完了し、文鎮化するなどの現象は発生せず、特に問題なくアップデートすることができました。

が、iOS 12にアップデートしてから次の現象が発生しており、iOS 12.1.1においても変わらず発生しています。

  • SLPRO Xの編集領域が真っ白になり応答がなくなる。(対処:アプリの強制終了、再起動)
  • 片手キーPRO使用時、Facebookアプリで入力文字列を編集しようとすると変換できない。また、入力カーソルの位置がおかしくなり意図せぬ場所に文字が入力されたり消されたりする。(対処:標準キーボードに切り替えて入力、変換する)
  • ときどきアプリがハングする。無応答になる。(対処:アプリの強制終了、再起動)

また、筆者の環境では発生していませんが、ブログ「気になる記になる」を見たところ次の現象が発生することがあるようです。

その他、不具合の情報などを見つけましたら、アップデートしたいと思います。

iOS 12.1.1 アップデートすべき?待つべき?

今回のアップデートは12.1の不具合の修正、ならびにセキュリティ問題への対応をするメンテナンスリリースの位置付けです。

また、アップデート後も大きな問題は発生していません。

以上より、

  • iOS 12以降のバージョンの方はアップデートを強く推奨

します。

iOS 11以前の方もそろそろバージョンアップを検討しても良いのではないでしょうか。

iOS 12.1.1 サイズと所要時間

iOS 12.1.1 のサイズ

iOS 12.1のiPhone XS Maxでは381.1MBでした

iOS 12.1.1 アップデート所要時間

iOS 12.1のiPhone XS MaxをiOS 12.1.1にアップデートするために要した時間は

  • ダウンロード…約7分
  • アップデートインストール…約12分

でした。

ダウンロード時間については環境に大きく依存するかと思いますが、最低30分程度、触らなくても良い時間を確保した方が良いかと思います。

iOS 12.1.1 修正された問題点について

公式サイト(https://support.apple.com/ja-jp/HT209084#1211)からの情報です。

iOS 12.1.1では、iPhoneおよびiPad用の機能が追加され、バグも修正されました。以下の機能および改善が含まれます:

  • iPhone XRで触覚タッチを使って通知のプレビューを表示可能
  • iPhone XR、iPhone XS、およびiPhone XS MaxでeSIMを使ったデュアルSIMに対応した通信事業者をさらに追加
  • FaceTime通話中に1回のタップで背面側カメラと前面側カメラを切り替えることが可能
  • 1対1のFaceTime通話中にLive Photosを撮影可能
  • iPadおよびiPod touchでWi-Fi通話時にリアルタイムテキスト(RTT)を使用可能
  • 音声入力とVoiceOverの安定性を改善

 

以下のバグ修正が含まれます:

  • Face IDが一時的に利用できなくなることがある問題を修正
  • ユーザによってVisual Voicemailをダウンロードできないことがある問題に対処
  • “メッセージ”で、中国語または日本語のキーボードから入力したときに予測変換の候補が表示されないことがある問題を修正
  • “ボイスメモ”の録音がiCloudにアップロードされないことがある問題に対処
  • 時間帯が自動的に更新されないことがある問題を修正

 

このリリースには、HomePodの以下の追加機能およびバグ修正も含まれます:

  • 中国本土および香港でのサポート
  • グループFaceTime通話中にHomePodのLEDが点灯

iOS 12.1.1のセキュリティコンテンツについて

上記公式サイトの情報では、

このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/kb/HT201222

と記載されており、そこからたどった公式サイト(https://support.apple.com/ja-jp/HT209340)には下記の情報が掲載されており、17件のセキュリティの更新が実施されています。

AirMac

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意のあるアプリケーションに権限を昇格される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4303:Mohamed Ghannam 氏 (@_simo36)

ディスクイメージ

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4465:Pangu Team

FaceTime

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:ローカルの攻撃者が、ロック画面から連絡先を閲覧できる可能性がある。

説明:ロック画面を回避し、ロックされたデバイス上の連絡先にアクセスできてしまう脆弱性がありました。この問題は、ステート管理を改善することで解決されました。

CVE-2018-4430:videosdebarraquito 氏

ファイルプロバイダ

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意のあるアプリケーションが、デバイス上のほかのアプリケーションの有無に関する情報を学習できる場合がある。

説明:この問題は、エンタイトルメントを改善することで解決されました。

CVE-2018-4446:ノースカロライナ州立大学の Luke Deshotels 氏、Jordan Beichler 氏、および William Enck 氏、

ブカレスト工科大学の Costin Carabaș 氏および Răzvan Deaconescu 氏

カーネル

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:ネットワーク上で特権的な地位を悪用した攻撃者から、サービス運用妨害を受ける可能性がある。

説明:脆弱なコードを削除することで、サービス運用妨害の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4460:Semmle Security Research Team の Kevin Backhouse 氏

カーネル

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:ローカルユーザがカーネルメモリを読み取れる場合がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ初期化の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4431:独立したセキュリティ研究者

(Beyond Security の SecuriTeam Secure Disclosure プログラムにこの脆弱性について報告)

カーネル

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意のあるアプリケーションに権限を昇格される可能性がある。

説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4435:Google Project Zero の Jann Horn 氏、TrendMicro Mobile Security Team の Juwei Lin 氏 (@panicaII) および Junzhi Lu 氏

カーネル

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4447:TrendMicro Mobile Security Team の Juwei Lin 氏 (@panicaII) および Zhengyu Dong 氏

カーネル

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:入力検証を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4461:Google Project Zero の Ian Beer 氏

LinkPresentation

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意を持って作成されたメールを処理すると、ユーザインターフェイスを偽装される可能性がある。

説明:URL の処理に、偽装の脆弱性がありました。入力検証を強化し、この脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4429:imec-DistriNet (ルーヴェン・カトリック大学) の Victor Le Pochat 氏

プロファイル

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:信頼されていない構成プロファイルが間違って確認済みとして表示される場合がある。

説明:構成プロファイルに、証明書の検証に関する脆弱性がありました。追加のチェックを設けることで、この問題に対処しました。

CVE-2018-4436: James Seeley 氏 (@Code4iOS)、ワイオング・ハイ・スクールの Joseph S. 氏

Safari

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意のある Web サイトにアクセスすると、ユーザインターフェイスを偽装される可能性がある。

説明:検証を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4439:Tencent の Xuanwu Lab (tencent.com) の xisigr 氏

Safari

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意のある Web サイトにアクセスすると、アドレスバーを偽装される可能性がある。

説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。

CVE-2018-4440:Tencent Security Xuanwu Lab (xlab.tencent.com) の Wenxu Wu 氏

Safari

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:ユーザが閲覧履歴を完全に削除できない場合がある。

説明:「履歴と Web サイトデータを消去」で履歴が消去されませんでした。この問題は、データの削除を改善することで解決されました。

CVE-2018-4445:William Breuer 氏

WebKit

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4441:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2018-4442:Google Project Zero の lokihardt 氏

CVE-2018-4443:Google Project Zero の lokihardt 氏

WebKit

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:ロジックに脆弱性があり、メモリ破損が起きていました。この問題は、ステート管理を改善することで解決されました。

CVE-2018-4438:Google Project Zero の lokihardt 氏

WebKit

対象となるデバイス:iPhone 5s 以降、iPad Air 以降、iPod touch (第 6 世代)

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。

説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。

CVE-2018-4437:KAIST Softsec Lab (韓国) の HyungSeok Han 氏、DongHyeon Oh 氏、Sang Kil Cha 氏

CVE-2018-4464:KAIST Softsec Lab (韓国) の HyungSeok Han 氏、DongHyeon Oh 氏、Sang Kil Cha 氏

ご協力いただいたその他の方々

プロファイル

ノースカロライナ州立大学の Luke Deshotels 氏、Jordan Beichler 氏、および William Enck 氏、ブカレスト工科大学の Costin Carabaș 氏および Răzvan Deaconescu 氏のご協力に感謝いたします。

SafariViewController

Yiğit Can YILMAZ 氏 (@yilmazcanyigit) のご協力に感謝いたします。

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iOS 12.1.1更新手順

1.[設定]アプリをタップします。

2.[一般]をタップします。

3.[ソフトウェア・アップデート]をタップします。

4.iOS12.1.1であることを確認し、ダウンロードとインストール、または、今すぐインストールをタップします。

5.パスコードを入力します。

6.ダウンロードが完了していない場合はダウンロード、ダウンロードが完了すると自動的にアップデートのインストールが開始します。

7.自動的に再起動が実施され、アップデートが完了すると待受画面に「iPhoneはiOS12.1.1にアップデートされました」のダイアログが表示されます。

8.[設定]アプリ→[一般]→[ソフトウェア・アップデート]の順にタップし、「iOS 12.1.1 お使いのソフトウェアは最新です」と表示されることを確認します。

9.[設定]アプリ→[一般]→[情報]の順にタップし、バージョンが「12.1.1 (16C50)」であることを確認します。

更新履歴

  • 2018年12月7日02:30。macOS Mojave 10.14.2リリースの情報を追記しました。
  • 2018年12月6日18:30。iOS12.1.1のセキュリティコンテンツの情報(英文)を追記しました。
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この記事を書いた人

コンピュータ会社に勤めるサラリーマン。
Apple製品、電子小物など、新しいものが大好き。
インターネットビジネス、ブログ運営、iOSプログラミングなど、学ぶことが大好き。
グルメ、旅行、映画鑑賞、音楽鑑賞など、楽しむコトが大好き♪
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