[watchos-release-info]
2020年7月16日。前回のリリースからひと月半。watchOS 6.2.8(17U63)がリリースされました。今回は1件の重要なセキュリティ問題に対応したセキュリティリリースとなります。更新すべきか否か、変更点、所要時間、導入後の不具合の有無、更新手順についてご紹介します。
ベースとなるOSが同じiOS、iPadOS、macOSについても同日に、iOS 13.6、iPadOS 13.6ならびにmacOS Catalina 10.15.6がリリースされています。
当該機種をお持ちの場合、ご確認ください。
watchOS 6.2.8 更新すべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 6.2.6からwatchOS 6.2.8へと3番目の数字が変更されるメンテナンスリリースの位置づけとなりますが、
- バージョンが17Txxから17Uxxへの変更となっていること
- iOSなどかメジャーリリースの位置づけとなっていること
から、watchOSについても実質メジャーリリースと言っても問題ないのかと思います。
今回は、
- 車のデジタルキーのサポート
- バーレーン、ブラジル、南アフリカで”心電図”アプリが利用可能になったこと
- 不規則な心拍の通知がバーレーン、ブラジル、南アフリカで利用可能となったこと
と日本での対象者はほとんどいないようではありますが、17件ものセキュリティ問題への対応がなされています。
以上から、watchOS 6.2.8にアップデートした方が良い方は次のとおりです。
- 上記の機能を使いたい方
- iOS 13. 6にアップデートした方
- セキュリティ対応が気になる方
- 最新版への更新を常としている方
それ以外の方はあと2週間程度様子見しても良いかと思います。
watchOS 6.2.8 更新後の不具合について
Apple Watch Series 3 42mmのwatchOSを6.2.6から6.2.8にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。
- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
その後も、気になるような不具合・問題は発生していません。
何か見つけた際には適宜更新します。
watchOS 6.2.8のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 6.2.6のApple Watch Serieies 3 42mmをwatchOS 6.2.8に更新しようとしたときのサイズ、所要時間は次の通りです。
機種 | 更新前 watchOS |
サイズ | 全体 所要時間 |
ダウンロード 所要時間 |
インストール 所要時間 |
更新後 パージョン |
---|---|---|---|---|---|---|
Apple Watch Series 3 42mm | 6.2.6 (17T620) |
162MB | 22分 | 6分 ※1 |
16分 | 6.2.8 (17U63) |
※1:WiFi利用
watchOSのアップデートは、
- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからApple Watchへのアップロード
と2段階のインストールとなるため、インターネット接続環境、iPhone – Apple Watchの通信状況に大きく依存します。
最低1時間以上、可能であれば1時間半程度、iPhoneならびにApple Watchを利用しなくても問題のないタイミングでアップデートを実施してください。
また、watchOSの更新については、
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
を確認の上、アップデートを行うようにしてください。
watchOS 6.2.6の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートには次の画面が出てきます。
watchOS 6.2.6のApple Watch Series 3 42mmで162MBでした。
[alert title=”注意”]サイズはApple Watchの機種、現行のバージョンによって変わります。[/alert]
公式サイト「watchOS 6 のアップデートについて」の「watchOS 6.2.8」にも同じ記述が書かれていますが、日本で関係しそうな項目は車のデジタルキーぐらいでしょうか。
日本におけるwatchOS 6の機能の対応状況
日本におけるwatchOS 6.2.8でのwatchOS 6の機能の対応状況は次のとおりです。
大分類 | 中分類・小分類 | 日本での対応状況 |
---|---|---|
Siri | Siri | ○ |
話せるSiri | ○ | |
Hey Siri | ○ | |
手首を上げて話す | ○ | |
ブランドサービス | 心電図 | ×(非対応) |
不規則な心拍の通知 | ×(非対応) | |
トランシーバー | ○ | |
News | ×(非対応) | |
指書き入力 | ×(非対応) | |
音声入力 | ○ | |
学生証 | ×(非対応) | |
Radio | ○ | |
空気質指標 | ×(非対応) | |
VoiceOver | ○(日本語) | |
海外における緊急通報 | ○ | |
Apple Music | Apple Music | ○ |
オーディオブック | オーディオブック | ○ |
Podcast | Podcast | ○ |
Apple Pay | Apple Pay | ○ |
アプリケーション内での支払い | ○ | |
Appleのマップ | 経路案内:この周辺 | ×(非対応) |
経路案内:経路の統合 | ○ | |
経路案内:ターンパイターン | ○ |
[sanko href=”https://www.apple.com/jp/watchos/feature-availability/” title=”WatchOS – 利用できる機能 – Apple(日本)” site=”Apple(日本)” target=”_blank” rel=”nofollow”]
watchOS 6.2.8のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」から「watchOS 6.2.8」を選択すると2020年7月17日02:20現在日本語版の情報は記載されておらず、英語の「About the security content of watchOS 6.2.8」が表示されます。
[alert title=”注意”]※翻訳されたのを確認し次第、タイトルを修正します。[/alert]
記載された情報によると、
- Audio 4件
- Crash Reporter 1件
- GeoServices 1件
- ImageIO 1件
- Kernel 2件
- Messages 1件
- WebKit 6件
- WebKit Page Loading 1件
- WebKit Web Inspector 1件
- Wi-FI 1件
の19件のセキュリティ問題(CVE)への対応となっています。
watchOS 6.2.8へのアップデート手順と確認方法について
watchOS 6.2.8へのアップデート手順
watchOS 6.2.8へのアップデート手順は次のとおりです。
[timeline][tl title=’0.Apple Watchへの通知’]
Apple Watchの通知に「watchOS 6.2.8が利用可能です。」と表示された場合にはwatchOS 6.2.8への更新が可能です。
[/tl][tl title=’1.【Watch】アプリの起動’]
Apple WatchとペアリングしているiPhoneで【Watch】アプリをタップし起動します。
[/tl][tl title=’2.【一般】の選択’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】の選択’]
タップするとwatchOS 6.2.8の情報と共にステータスが次のようになっている場合があります。
「Apple Watchにダウンロード中…」
「準備中…」
[/tl][tl title=’4.【インストール】の選択’]
ソフトウェア・アップデート画面で「watchOS 6.2.6」であること、また、ダウンロードサイズを確認し、【インストール】をタップします。
[/tl][tl title=’5.バスコードの入力’]
パスコードを入力します。
[/tl][tl title=’6.インストールの実施’]
「確認中…」
「インストール中…」に変化し、、、
「watchOS 6.2.8 お使いのソフトウェアは最新です」と表示されます。
[alert title=”注意”]この時点では、実際のApple Watch上では、まだインストールが進行中で完了していませんのでご注意ください。[/alert]
Apple Watchに時計のフェイスが表示されればwatchOS 6.2.8へのアップデートは完了しています。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
watchOS 6.2.6にアップデートされたことの確認
iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。
iPhoneのWatchアプリでの確認
[timeline][tl title=’1.iPhoneで【Watch】アプリを起動’]
[/tl][tl title=’2.【一般】を選択’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】を選択’]
ソフトウェア・アップデート画面に「watchOS 6.2.8 お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されることを確認します。
[/tl][tl title=’4.【情報】を選択’]
一般に戻り【情報】を選択します。
情報画面の「バージョン」に「6.2.8 (17U63)」と表示されることを確認します。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
Apple Watchの「設定」アプリでの確認
Apple Watchの「設定」アプリでもwatchOS 6.2.6にアップデートされたことを確認できます。
[timeline][tl title=’1.Apple Watchで【設定】アプリを起動’]
[/tl][tl title=’2.【一般】を選択’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】を選択’]
[/tl][tl title=’4.アップデートの完了を確認’]
「Apple Watchは最新です。」と表示されることを確認します。
[/tl][tl title=’5.【情報】を選択’]
[/tl][tl title=’6.バージョンを表示’]
Apple Watchの画面をスクロールし、「バージョン」に「6.2.8 (17U63)」と表示されることを確認します。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
なお、通知に「アップデート完了」と表示される場合もあります。
おわりに
前回のリリースからひと月半。iOSのリリースに合わせてwatchOSもリリースされました。
watchOS 6.2.6にアップデートした方、ベースとなるOSが同一のiOSを13.5 6にアップデートした方はアップデートすることをオススメします。
では、今回はこの辺で。
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