[watchos-release-info]
2020年12月15日。watchOS 7.2(18S564)がリリースされました。日本向けには5件の新機能、4件の機能改善、10件のセキュリティ問題(CVE)に対応したメジャーアップデートです。
watchOS 7.2にアップデートすべきか否か、更新内容、サイズ、時間、手順、更新後の不具合の有無などを紹介しています。
また、同日にiPhone用のiOS 14.3、iPad用のiPadOS 14.3、Mac用のmacOS Big Sur 11.1、Apple TV用のtvOS 14.3がリリースされています。対象のiPhone、iPad、Mac、Apple TVをお持ちの方は合わせてご確認ください。
[alert title=”注意”]なお、対象機種を持っていないため未確認ですが、watchOS 7.2と同時に、セキュリティアップデートである
- watchOS 6.3 (Apple Watch Series 1、Apple Watch Series 2)
がリリースされているようです。
対象機種をお持ちの方は適用することをオススメします。
watchOS 7.2 更新すべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 7.1からwatchOS 7.2へと2番目の数字が変更されるメジャーアップデートの位置づけとなります。
3件の新機能、6件の機能改善、10件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていますが、うち機能改善の2件は日本は関係ないので、日本向けには1件の新機能、4件の機能改善、10件のセキュリティ問題に対応します。
watchOS 7.2にアップデートしても良い方は次のとおりです。
- ペアリングしているiPhoneをiOS 14.3にアップデートした方
- その他改善された機能を使いたい方
一方でメジャーアップデートのため、新たな不具合が発生する可能性もあるかと思います。
- 慎重派な方
- 問題が発生した場合に対処か困難な方
については、2週間様子を見ることをオススメします。
watchOS 7.2 更新後の不具合について
Apple Watch Series 6をwatchOS 7.2にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。
- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
その後も、気になるような不具合・問題は発生していません。
その他、何か見つけた際には適宜更新します。
watchOS 7.2 のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 7.1のApple Watch Serieies 6をwatchOS 7.2に更新したときのサイズ、所要時間は次の通りです。
機種 | 更新前 watchOS |
サイズ | 全体 所要時間 |
ダウンロード 所要時間 |
インストール 所要時間 |
更新後 パージョン |
---|---|---|---|---|---|---|
Apple Watch Series 6 44mm | 7.1 (18R590) |
276MB | 不明 | 30分 ※f1 |
不明 | 7.2 (18S564) |
※1:WiFi利用
watchOSのアップデートは、
- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからApple Watchへのアップロード
と2段階のインストールとなるため、インターネット接続環境、iPhone – Apple Watchの通信状況に大きく依存します。
最低60分以上、可能であれば90分程度、iPhoneならびにApple Watchを利用しなくても問題のないタイミングでアップデートを実施してください。
また、watchOSの更新については、
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
を確認の上、アップデートを行うようにしてください。
watchOS 7.2 の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートには次の画面が出てきます。
watchOS 7.1のApple Watch Series 6で276MBでした。
[alert title=”注意”]サイズはApple Watchの機種、現行のバージョンによって変わります。[/alert]
watchOS 7.2ではApple Fitness+に関する3つの新機能と6件の機能改善が含まれます。ただし、新機能の1件、機能改善の2件は日本非対応のため、実質には2件の新機能、4件の機能改善となります。
[memo title=”MEMO”]公式サイト「watchOS 7 のアップデートについて」の「watchOS 7.2」にも同じ記述が書かれています。[/memo]
日本におけるwatchOS 7の機能の対応状況
日本におけるwatchOS 7の機能の対応状況は次のとおりです。
大分類 | 中分類・小分類 | 日本での対応状況 |
---|---|---|
Siri | Siri | ○ |
話せるSiri | ○ | |
Hey Siri | ○ | |
手首を上げて話す | ○ | |
翻訳 | ○(日本語<->英語、北京語、韓国語) | |
デバイス上の音声入力 | ×(非対応) | |
ブランドサービス | 血中酸素ウェルネスアプリ | ○ |
心電図 | ×(非対応) | |
不規則な心拍の通知 | ×(非対応) | |
友達を探す | ○ | |
ファミリー共有設定 | ○ | |
トランシーバー | ○ | |
News | ×(非対応) | |
指書き入力 | ×(非対応) | |
音声入力 | ○ | |
学生証 | ×(非対応) | |
Radio | ○ | |
空気質指標 | ×(非対応) | |
VoiceOver | ○(日本語) | |
海外における緊急通報 | ○ | |
Apple Music | Apple Music | ○ |
オーディオブック | オーディオブック | ○ |
Podcast | Podcast | ○ |
Apple Pay | Apple Pay | ○ |
アプリケーション内での支払い | ○ | |
Appleのマップ | 経路案内:この周辺 | ○ |
経路案内:経路の統合 | ○ | |
経路案内:ターンパイターン | ○ | |
自転車での経路 | ×(非対応) |
[sanko href=”https://www.apple.com/jp/watchos/feature-availability/” title=”WatchOS – 利用できる機能 – Apple(日本)” site=”Apple(日本)” target=”_blank” rel=”nofollow”]
watchOS 7.2 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」で「watchOS 7.2」確認すると、watchOS 7.2には10件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | Apple Watch 対象機種 |
|
---|---|---|---|---|---|
1 | CoreAudio | 1件 | CVE-2020-27948 | Apple Watch 3以降 |
|
2 | FontParser | 3件 | CVE-2020-27946 CVE-2020-27943 CVE-2020-27944 |
Apple Watch 3以降 |
|
3 | ImageIO | 4件 | CVE-2020-29617 CVE-2020-29619 CVE-2020-29618 CVE-2020-29611 |
Apple Watch 3以降 |
|
4 | Security | 1件 | CVE-2020-27951 | Apple Watch 3以降 |
|
5 | WebRTC | 1件 | CVE-2020-15969 | Apple Watch 3以降 |
[alert title=”注意”]なお、対象機種を持っていないため未確認ですがwatchOS 7.2と同時に、セキュリティアップデートである
- watchOS 6.3 (Apple Watch Series 1、Apple Watch Series 2)
がリリースされているようです。
対象機種をお持ちの方は適用することをオススメします。[/alert]
watchOS 7.2 へのアップデート手順
watchOS 7.2へのアップデート手順は次のとおりです。
[open title=’展開するとwatchOS 7.2へのアップデート手順が表示されます’]
[timeline][tl title=’1.【Watch】アプリの起動’]
Apple WatchとペアリングしているiPhoneで【Watch】アプリをタップし起動します。
[/tl][tl title=’2.【一般】のタップ’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】のタップ’]
タップするとwatchOS 7.2の表示と共にステータスが次のようになっている場合があります。
「Apple Watchにダウンロード中…」
「準備中…」
[/tl][tl title=’4.【インストール】のタップ’]
ソフトウェア・アップデート画面で「watchOS 7.2」であること、また、ダウンロードサイズを確認し、【インストール】をタップします。
↓
[/tl][tl title=’5.バスコードの入力’]
パスコードを入力します。
[alert title=”注意”]利用規約が表示された場合は内容を確認し、問題なければ「同意する」をタップします。
[/alert]
[/tl][tl title=’6.インストールの実施’]
「確認中…」
「インストール中…」に変化し、、、
「watchOS 7.2 お使いのソフトウェアは最新です」と表示されます。
[alert title=”注意”]この時点では、実際のApple Watch上では、まだインストールが進行中で完了していませんのでご注意ください。[/alert]
Apple Watchに時計のフェイスが表示されればwatchOS 7.2へのアップデートは完了しています。
[memo title=”MEMO”]Apple Watchの通知に「アップデート完了 お使いのApple Watchは最新です。」と表示される場合もあります。
[/memo]
[/tl][tl][/tl][/timeline]
[/open]
watchOS 7.2 にアップデートされたことの確認
iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。
[open title=’展開するとiPhoneの【Watch】アプリでの確認手順が表示されます’]
iPhoneのWatchアプリでの確認
[timeline][tl title=’1.iPhoneで【Watch】アプリをタップし起動’]
[/tl][tl title=’2.【一般】をタップ’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】をタップ’]
ソフトウェア・アップデート画面に「watchOS 7.2 お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されることを確認します。
[/tl][tl title=’4.【情報】をタップ’]
情報画面の「バージョン」に「7.2 (18S564)」と表示されることを確認します。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
[/open]
[open title=’展開するとApple Watchの【設定】アプリでの確認手順が表示されます’]
Apple Watchの「設定」アプリでの確認
Apple Watchの「設定」アプリでもwatchOS 7.2にアップデートされたことを確認できます。
[timeline][tl title=’1.Apple Watchで【設定】アプリをタップし起動’]
[/tl][tl title=’2.【一般】をタップ’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】をタップ’]
[/tl][tl title=’4.アップデートの完了を確認’]
「Apple Watchは最新です。」と表示されることを確認します。
[/tl][tl title=’5.【情報】をタップ’]
[/tl][tl title=’6.バージョンを表示’]
Apple Watchの画面をスクロールし、「バージョン」に「7.2 (18S564)」と表示されることを確認します。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
[/open]
おわりに
前回のリリースから40日。メジャーアップデートとなるwatchOS 7.2がリリースされました。
iOS/iPadOSのパージョンと末尾の数字が異なるのが気になりますが仕方ないですね、、、
Apple Fitness+への対応がどんな感じなのか確認してみたいと思います。
何か問題がないかは引き続きウォッチしていきます。
では、今回はこの辺で。
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