2021年7月30日。watchOS 7.6,1(18U70)がリリースされました。前回のリリースから10日。1件の重大なセキュリティ問題(CVE)に対応したマイナーアップデートです。
本記事では実際にwatchOS 7.6.1にアップデートした結果も踏まえて、更新すべきか否か、更新内容、サイズ、時間、手順、更新後の不具合の有無などを紹介しています。
また、3日前にiPhone用のiOS 14.7.1、iPad用のiPadOS 14.7,1、Mac用のmacOS Big Sur 11.5,1がリリースされています。対象機器をお持ちの方は合わせてご確認ください。
watchOS 7.6.1 更新すべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 7.6からwatchOS 7.6.1へと3番目の数字が追加されるマイナーアップデートとなります。
watchOS 7.6.1には、機能改善・バグ修正に関する情報はありませんが、1件の重大なセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
watchOS 7.6.1にアップデートしても良い方は次のとおりです。
- watchOS 7.6にアップデートした方
- セキュリティ意識の高い方
- 最新版を利用したい方
反対にアップデートを待った方が良いのは、
- 慎重派な方
- 問題が発生した場合に対処か困難な方
です。
前回のリリースから10日間でのリリースということで、3週間は様子を見ても良いかと思います。
一方で、考えるのが面倒な方は「ソフトウェア・アップデート」の「自動アップデート」を有効にしてみるというのもアリかと思います。
watchOS 7.6.1 更新後の不具合について
2021年7月31日13:00現在、Apple Watch Series 6をwatchOS 7.6.1にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。
- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
その後も、気になるような不具合・問題は発生していません。
その他、何か見つけた際には適宜更新します。
watchOS 7.6.1 のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 7.6のApple Watch Series 6をwatchOS 7.6.1にアップデートしたときのサイズ、所要時間は次の通りです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Apple Watch Series 6 44mm | 7.6 (18U63) | 53.3MB | 不明 | 不明 ※1 | 10分 | 7.6.1 (18U70) |
watchOSのアップデートは、
- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからApple Watchへのアップロード
と2段階のインストールとなるため、インターネット接続環境、iPhone – Apple Watchの通信状況に大きく依存します。
最低30分以上、可能であれば60分程度、iPhoneならびにApple Watchを利用しなくても問題のないタイミングでアップデートを実施してください。
また、watchOSの更新については、
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
を確認の上、アップデートを行うようにしてください。
watchOS 7.6.1 の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートには次の画面が出てきます。
サイズはApple Watchの機種、現行のパージョンによってサイズが変わります。
watchOS 7.6のApple Watch Series 6で53.3MBでした
watchOS 7.6.1では、重要なセキュリティアップデートが含まれると記載がありますが、機能改善・バグ修正が含まれるとの記載はありません。
公式サイト「watchOS 7のアップデートについて」の「watchOS 7.6.1」にも同様の記載があります。
日本におけるwatchOS 7の機能の対応状況
日本におけるwatchOS 7の機能の対応状況は次のとおりです。
大分類 | 中分類・小分類 | 日本での対応状況 |
---|---|---|
Siri | Siri | ○ |
話せるSiri | ○ | |
Hey Siri | ○ | |
手首を上げて話す | ○ | |
翻訳 | ○(日本語<->英語・北京語・韓国語) | |
デバイス上の音声入力 | ×(非対応) | |
ブランドサービス | 血中酸素ウェルネスアプリ | ○ |
心電図 | ○ | |
不規則な心拍の通知 | ○ | |
友達を探す | ○ | |
ファミリー共有設定 | ○ | |
トランシーバー | ○ | |
News | ×(非対応) | |
指書き入力 | ×(非対応) | |
音声入力 | ○ | |
学生証 | ×(非対応) | |
Radio | ○ | |
空気質指標 | ×(非対応) | |
VoiceOver | ○ | |
海外における緊急通報 | ○ | |
Apple Music | Apple Music | ○ |
オーディオブック | オーディオブック | ○ |
Podcast | Podcast | ○ |
Apple Pay | Apple Pay | ○ |
アプリケーション内での支払い | ○ | |
Appleのマップ | 経路案内:この周辺 | ○ |
経路案内:経路の統合 | ○ | |
経路案内:ターンパイターン | ○ | |
自転車での経路 | ×(非対応) |
watchOS 7.6.1 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」で「watchOS 7.6.1」確認すると、watchOS 7.6.1には1件のセキュリティ問題(CVE)に対応していることがわかります。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | Apple Watch 対象機種 |
---|---|---|---|---|
1 | IOMobileFrameBuffer | 1件 | CVE-2021-30807 | Series 3以降 |
watchOS 7.6.1 へのアップデート手順
Apple Watchに「watchOS 7.6.1が利用可能です。」と通知されることがあります。
watchOS 7.6.1へのアップデート手順は次のとおりです。
watchOS 7.6.1 にアップデートされたことの確認
iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。
おわりに
前回のリリースから10日でのマイナーアップデート。iPhoneかMacかはわかりませんが、使用された可能性もある攻撃コードの存在を認識したAppleが緊急に対応してリリースしています。
watchOS 7.6をインストールされた方はwatchOS 7.6.1にアップデートすることを強くオススメします。
では、今回はこの辺で。