2021年7月20日。watchOS 7.6(18U63)がリリースされました。前回のリリースからちょうど8週間。日本向けの機能改善、バグ修正は見受けられませんが、14のカテゴリで21件のセキュリティ問題(CVE)に対応したメジャーアップデートです。
本記事ではwatchOS 7.6にアップデートすべきか否か、更新内容、サイズ、時間、手順、更新後の不具合の有無などを紹介しています。
また、同日にiPhone用のiOS 14.7、Mac用のmacOS Big Sur 11.5が、2日後にはiPad用のiPadOS 14.7がリリースされています。対象機器をお持ちの方は合わせてご確認ください。
watchOS 7.6 更新すべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 7.5からwatchOS 7.6へと2番目の数字が変更されるメジャーアップデートとなります。
watchOS 7.6には、日本向けには新機能・機能改善・バグ修正に関する情報は見受けられません。
また、14のカテゴリで21件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
watchOS 7.6にアップデートしても良い方は次のとおりです。
- iOSS 14.7にアップデートした方
- セキュリティ意識の高い方
反対にアップデートを待った方が良いのは、
- 慎重派な方
- 問題が発生した場合に対処か困難な方
です。
1ヶ月様子を見ても良いかと思います。
考えるのが面倒な方は「ソフトウェア・アップデート」の「自動アップデート」を有効にしてみるというのもアリかと思います。
watchOS 7.6 更新後の不具合について
Apple Watch Series 6をwatchOS 7.6にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。
- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
その後も、気になるような不具合・問題は発生していません。
その他、何か見つけた際には適宜更新します。
watchOS 7.6 のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 7.5のApple Watch Series 6をアップデートしたときのサイズ、所要時間は次の通りです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Apple Watch Series 6 44mm | 7.5 (18T567) | 177MB | 84分 | 29分 ※1 | 55分 | 7.6 (18U63) |
watchOSのアップデートは、
- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからApple Watchへのアップロード
と2段階のインストールとなるため、インターネット接続環境、iPhone – Apple Watchの通信状況に大きく依存します。
最低45分以上、可能であれば60分程度、iPhoneならびにApple Watchを利用しなくても問題のないタイミングでアップデートを実施してください。
また、watchOSの更新については、
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
を確認の上、アップデートを行うようにしてください。
watchOS 7.6 の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートには次の画面が出てきます。
サイズはApple Watchの機種、現行のパージョンによってサイズが変わります。
watchOS 7.5のApple Watch Series 6で177MBでした
watchOS 7.6では、新機能、機能改善、およびバグ修正が含まれるとの記載があります。
- さらに30の地域でApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応。
- さらに30の地域で不規則な心拍の通知に対応。
が、日本向けの情報は特には見受けられませんでした。
公式サイト「watchOS 7のアップデートについて」の「watchOS 7.6」にも同様の記載があります。
日本におけるwatchOS 7の機能の対応状況
日本におけるwatchOS 7の機能の対応状況は次のとおりです。
大分類 | 中分類・小分類 | 日本での対応状況 |
---|---|---|
Siri | Siri | ○ |
話せるSiri | ○ | |
Hey Siri | ○ | |
手首を上げて話す | ○ | |
翻訳 | ○(日本語<->英語・北京語・韓国語) | |
デバイス上の音声入力 | ×(非対応) | |
ブランドサービス | 血中酸素ウェルネスアプリ | ○ |
心電図 | ○ | |
不規則な心拍の通知 | ○ | |
友達を探す | ○ | |
ファミリー共有設定 | ○ | |
トランシーバー | ○ | |
News | ×(非対応) | |
指書き入力 | ×(非対応) | |
音声入力 | ○ | |
学生証 | ×(非対応) | |
Radio | ○ | |
空気質指標 | ×(非対応) | |
VoiceOver | ○ | |
海外における緊急通報 | ○ | |
Apple Music | Apple Music | ○ |
オーディオブック | オーディオブック | ○ |
Podcast | Podcast | ○ |
Apple Pay | Apple Pay | ○ |
アプリケーション内での支払い | ○ | |
Appleのマップ | 経路案内:この周辺 | ○ |
経路案内:経路の統合 | ○ | |
経路案内:ターンパイターン | ○ | |
自転車での経路 | ×(非対応) |
watchOS 7.6 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」で「watchOS 7.6」確認すると、watchOS 7.6は14のカテゴリで21件のセキュリティ問題(CVE)に対応していることがわかります。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | Apple Watch 対象機種 |
---|---|---|---|---|
1 | ActionKit | 1件 | CVE-2021-30763 | Series 3以降 |
2 | Audio | 1件 | CVE-2021-30781 | Series 3以降 |
3 | CoreAudio | 2件 | CVE-2021-30775 CVE-2021-30776 | Series 3以降 |
4 | CoreText | 1件 | CVE-2021-30789 | Series 3以降 |
5 | Crash Reporter | 1件 | CVE-2021-30774 | Series 3以降 |
6 | CVMS | 1件 | CVE-2021-30780 | Series 3以降 |
7 | dyld | 1件 | CVE-2021-30768 | Series 3以降 |
8 | FontParser | 1件 | CVE-2021-30760 CVE-2021-30788 CVE-2021-30759 | Series 3以降 |
9 | Identity Service | 1件 | CVE-2021-30773 | Series 3以降 |
10 | ImageIO | 2件 | CVE-2021-30779 CVE-2021-30785 | Series 3以降 |
11 | Kernel | 2件 | CVE-2021-30769 CVE-2021-30770 | Series 3以降 |
12 | libxml2 | 1件 | CVE-2021-3518 | Series 3以降 |
13 | TCC | 1件 | CVE-2021-30798 | Series 3以降 |
14 | WebKit | 3件 | CVE-2021-30758 CVE-2021-30795 CVE-2021-30797 | Series 3以降 |
watchOS 7.6 へのアップデート手順
watchOS 7.6へのアップデート手順は次のとおりです。
watchOS 7.6 にアップデートされたことの確認
iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。
おわりに
前回のリリースから8週間での連続してのメジャーアップデートとなりました。
iOSをiOS 14.7にアップデートした方はwatchOSも合わせてwatchOS 7.6にアップデートすることをオススメします。
では、今回はこの辺で。
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