2022年2月2日。watchOS 8.4.1(19S550)がリリースされました。前回のリリースから1週間。Apple Watch Series 4以降用の緊急アップデートです。
実際にApple Watch SEをwatchOS 8.4.1にアップデートした結果も踏まえて、更新すべきか否か、更新内容、サイズ、時間、手順、更新後の不具合の有無などを紹介します。
watchOS 8.4.1 に更新すべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 8.4からwatchOS 8.4.1へと3番目の数字が追加されるマイナーアップデートです。
watchOS 8.4.1では、
- Apple Watch Series 4用のバグ修正
が含まれます。
セキュリティ問題(CVE)への対応は含まれていません。
上記を踏まえてwatchOS 8.4.1にアップデートしても良い方は次のとおりです。
- Apple Watch Series 4/5/6/7/SEをご利用の方
- Apple Watchでウォレットをご利用の方(※)
- watchOS 8.4にアップデートされた方
- 最新版を利用したい方
反対にアップデートを待った方が良いのは、
- 慎重派な方
- 問題が発生した場合に対処か困難な方
です。
慎重派の方は、2週間程度様子見をしても良いと考えています。
watchOS 8.4.1 に更新後の不具合について
2022年2月3日20:15現在、Apple Watch SEをwatchOS 8.4.1にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。
- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
その他、何か見つけた際には適宜更新します。
watchOS 8.4.1 のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 8.4 の Apple Watch SE を watchOS 8.4.1 にアップデートしたときのサイズ、所要時間は次の通りです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Apple Watch SE 44mm | 8.4 (19S546) | 64.2MB | 17分 | 10分 ※1 | 7分 | 8.4.1 (19S546) |
watchOSのアップデートは、
- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからApple Watchへのアップデート
と2段階のインストールとなるため、インターネット接続環境、iPhone – Apple Watchの通信状況に大きく依存します。
最低30分以上、可能であれば60分程度、iPhoneならびにApple Watchを利用しなくても問題のないタイミングでアップデートを実施してください。
また、watchOSの更新については、
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
- Apple Watchの使用可能容量が3GB以上あること
を確認の上、アップデートを行うようにしてください。
watchOS 8.4.1 の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートには次の画面が出てきます。
サイズはApple Watchの機種、現行のパージョンによってサイズが変わります。
watchOS 8.4のApple Watch SEで64.2MBでした
公式サイト「watchOS 8 のアップデートについて」の「watchOS 8.4.1」にも同様の記載があります。
watchOS 8.4.1 では Apple Watch Series 4以降用のバグ修正が含まれています。
詳細については記載されていませんが、ネットでは、
- watchOS 8.4にアップデート後一部のユーザで発生していたウォレットの同期ができなくなる
問題に対応したのではないかという記事(※)もあります。
ビジュアル的な内容や詳細は「watchOS 8」「watchOS 8、Apple Watchに新しいアクセス、つながり、マインドフルネスのための新機能を提供」をご確認ください。
日本における watchOS 8 の機能の対応状況
日本における watchOS 8 の機能の対応状況は次のとおりです。
- watchOS 8より「心拍数による周期記録の予測」が追加されています。
- watchOS 8.0.1で「デバイス上の音声入力」に対応していることを確認しました。
- watchOS 8.3以降で「QuickTypeキーボード」が追加されています。(8.4で認識)
大分類 | 中分類・小分類 | 日本での対応状況 |
---|---|---|
Siri | Siri | ○ |
話せるSiri | ○ | |
Hey Siri | ○ | |
手首を上げて話す | ○ | |
翻訳 | ○(日本語<->英語・北京語・韓国語) | |
デバイス上の音声入力 | ○ | |
ブランドサービス | 血中酸素ウェルネスアプリ | ○ |
心拍数による周期記録の予測 | ○ | |
心電図 | ○ | |
不規則な心拍の通知 | ○ | |
友達を探す | ○ | |
ファミリー共有設定 | ○ | |
トランシーバー | ○ | |
News | ×(非対応) | |
指書き入力 | ×(非対応) | |
音声入力 | ○ | |
学生証 | ×(非対応) | |
Radio | ○ | |
空気質指標 | ×(非対応) | |
VoiceOver | ○ | |
海外における緊急通報 | ○ | |
Apple Music | Apple Music | ○ |
オーディオブック | オーディオブック | ○ |
Podcast | Podcast | ○ |
Apple Pay | Apple Pay | ○ |
アプリケーション内での支払い | ○ | |
Appleのマップ | 経路案内:この周辺 | ○ |
経路案内:経路の統合 | ×(非対応) | |
経路案内:ターンパイターン | ○ | |
自転車での経路 | ×(非対応) | |
QuickTypeキーボード | 言語 | ×(非対応) |
自動修正 | ×(非対応) | |
QuickPath | ×(非対応) |
watchOS 8.4.1 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」で「watchOS 8.4.1」確認すると、watchOS 8.4.1にはセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていないことがわかります。
watchOS 8.4.1 へのアップデート手順
Apple Watchに「watchOS 8.4.1が利用可能です。」と通知されることがあります。
最新のwatchOSへのアップデート手順は次のとおりです。
watchOS 8.4.1 にアップデートされたことの確認
iPhoneのWatchアプリでの確認
iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。
Apple Watchの「設定」アプリでの確認
Apple Watchの「設定」アプリでもアップデートされたことを確認できます。
おわりに
前回のリリースから1週間でのメンテナンスリリースの公開。
詳細の記載はありませんが、watchOS 8.4にアップデート後、ウォレットの同期ができなくなる問題に対応したのではないかという記事は確度が高いのではないでしょうか。
Apple Watch Series 4以降をお持ちの方でwatchOS 8.4にアップデートされた方は更新することをオススメします。
まだの方はもうちょい待っても良いかと思います。
その他不具合があった場合には更新します。
では、今回はこの辺で。