2022年2月11日。watchOS 8.4.2(19S553)がリリースされました。前回のリリースから9日。Apple Watch Series 3以降用の緊急アップデートです。
実際にApple Watch SEをwatchOS 8.4.2にアップデートした結果も踏まえて、更新すべきか否か、更新内容、サイズ、時間、手順、更新後の不具合の有無などを紹介します。
同日にiPhone用のiOS 15.3.1、iPad用のiPadOS 15.3.1、Mac用のmacOS Monterey 12.2.1がリリースされているので、対象機種をお持ちの方は合わせてご確認ください。
watchOS 8.4.2 に更新すべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 8.4.1からwatchOS 8.4.2へと3番目の数字が1から2に変更されるマイナーアップデートです。
watchOS 8.4.2では、
- Apple Watch用のセキュリティアップデートとバグ修正
が含まれますが詳細は不明です。
セキュリティ問題(CVE)への対応は含まれていません。
上記を踏まえてwatchOS 8.4.2にアップデートしても良い方は次のとおりです。
- watchOS 8.4以降にアップデートした方
- 最新版を利用したい方
- セキュリティ意識の高い方
反対にアップデートを待った方が良いのは、
- 慎重派な方
- 問題が発生した場合に対処か困難な方
です。
watchOS 8.4以降からのアップデートについては大きな問題はないと考えますが、慎重派の方は2週間程度様子見をしても良いと考えます。
watchOS 8.4.2 に更新後の不具合について
2022年2月12日14:30現在、Apple Watch SEをwatchOS 8.4.2にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。
- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
その他、何か見つけた際には適宜更新します。
watchOS 8.4.2 のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 8.4.1のApple Watch SEをwatchOS 8.4.2にアップデートしたときのサイズ、所要時間は次の通りです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Apple Watch SE 44mm | 8.4.1 (19S550) | 93.7MB | 15分 | 8分 ※1 | 7分 | 8.4.2 (19S553) |
watchOSのアップデートは、
- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからApple Watchへのアップデート
と2段階のインストールとなるため、インターネット接続環境、iPhone – Apple Watchの通信状況に大きく依存します。
最低30分以上、可能であれば60分程度、iPhoneならびにApple Watchを利用しなくても問題のないタイミングでアップデートを実施してください。
また、watchOSの更新については、
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
- Apple Watchの使用可能容量が3GB以上あること
を確認の上、アップデートを行うようにしてください。
watchOS 8.4.2 の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートには次の画面が出てきます。
サイズはApple Watchの機種、現行のパージョンによってサイズが変わります。
watchOS 8.4.1のApple Watch SEで93.7MBでした。
公式サイト「watchOS 8 のアップデートについて」の「watchOS 8.4.2」にも同様の記載があります。
watchOS 8.4.2 では、
- Apple Watch用のセキュリティアップデートとバグ修正が含まれます
と記載されていますが詳細は記載されていません。
ビジュアル的な内容や詳細は「watchOS 8」「watchOS 8、Apple Watchに新しいアクセス、つながり、マインドフルネスのための新機能を提供」をご確認ください。
日本における watchOS 8 の機能の対応状況
日本における watchOS 8 の機能の対応状況は次のとおりです。
- watchOS 8より「心拍数による周期記録の予測」が追加されています。
- watchOS 8.0.1で「デバイス上の音声入力」に対応していることを確認しました。
- watchOS 8.3以降で「QuickTypeキーボード」が追加されています。(8.4で認識)
大分類 | 中分類・小分類 | 日本での対応状況 |
---|---|---|
Siri | Siri | ○ |
話せるSiri | ○ | |
Hey Siri | ○ | |
手首を上げて話す | ○ | |
翻訳 | ○(日本語<->英語・北京語・韓国語) | |
デバイス上の音声入力 | ○ | |
ブランドサービス | 血中酸素ウェルネスアプリ | ○ |
心拍数による周期記録の予測 | ○ | |
心電図 | ○ | |
不規則な心拍の通知 | ○ | |
友達を探す | ○ | |
ファミリー共有設定 | ○ | |
トランシーバー | ○ | |
News | ×(非対応) | |
指書き入力 | ×(非対応) | |
音声入力 | ○ | |
学生証 | ×(非対応) | |
Radio | ○ | |
空気質指標 | ×(非対応) | |
VoiceOver | ○ | |
海外における緊急通報 | ○ | |
Apple Music | Apple Music | ○ |
オーディオブック | オーディオブック | ○ |
Podcast | Podcast | ○ |
Apple Pay | Apple Pay | ○ |
アプリケーション内での支払い | ○ | |
Appleのマップ | 経路案内:この周辺 | ○ |
経路案内:経路の統合 | ×(非対応) | |
経路案内:ターンパイターン | ○ | |
自転車での経路 | ×(非対応) | |
QuickTypeキーボード | 言語 | ×(非対応) |
自動修正 | ×(非対応) | |
QuickPath | ×(非対応) |
watchOS 8.4.2 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」で「watchOS 8.4.2」確認すると、watchOS 8.4.2にはセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていないことがわかります。
watchOS 8.4.2 へのアップデート手順
Apple Watchに「watchOS 8.4.2が利用可能です。」と通知されることがあります。
最新のwatchOSへのアップデート手順は次のとおりです。
watchOS 8.4.2 にアップデートされたことの確認
iPhoneのWatchアプリでの確認
iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。
Apple Watchの「設定」アプリでの確認
Apple Watchの「設定」アプリでもアップデートされたことを確認できます。
おわりに
前回のリリースから9日でのメンテナンスリリースの公開。
詳細の記載はありませんが、
- 修正しきれなかった問題への対応
- 主OSであるiOS / macOSとのバージョン合わせるため
と考えています。
watchOS 8.4以降にアップデートした方はアップデートをオススメします。
まだの方は次期メジャーリリースのwatchOS 8.5のリリースも見えている(iOS 15.4と同日の3月15日か?)ので、アップデートを待っても良いかもしれません。
その他不具合があった場合には更新します。
では、今回はこの辺で。