2019年5月9日20時。ゴールデンウィーク最終日のお昼に開催されたセカウマ干し牡蠣フライヤーズが平日夜に再開催されるとのことで潜入体験してきました!
実はほとんどの内容は牡蠣の人が書いちゃってたりしますが、、、(^_^;;
[sanko href=”http://kakipedia.blog.jp/2019/05061200.html” title=”5/6&9|令和記念セカウマ干しフライヤーズ、岩牡蠣(初モノ縁起モノ)も!【お品がき】” site=”カキペディア|牡蠣百科”]
実体験レポートということで!
今回のセカウマ干し牡蠣フライヤーズのコンセプト
キッカケは牡蠣の人ことサトウゲンさんが、
- 大好きなからすみ蕎麦をセカウマの牡蠣で実現したら絶対ウマいんじゃね?
- セカウマの牡蠣を干したときの時間経過と味を見てみたくね?
と思いついたこと(だと思ってます)。
実際にそれをやってしまうのが牡蠣の人のスゴいところ。
場所はいつものセカウマラボ
ここ最近のフライヤーズの開催場所と言えば都内某所のセカウマラボです。

今回はコの字型のテーブルの配置にしての開催です。

各席の前にはセカウマ干し牡蠣食べ比べ用のプレート、日本酒飲み比べ用のプラカップ、お皿、水飲み用のカップ、お箸、紙おしぼりが用意されていました。

今年&令和初物の岩牡蠣ベイビーサイズ(SSSサイズ)
セカウマラボに到着したら久々に牡蠣の人が牡蠣開けしている!

最近、フライヤーズのイベントなどでは、ほぼお弟子さん達が牡蠣開けしているので、牡蠣の人が牡蠣開けシている姿は貴重。
私も久々に拝見しました。
開けている牡蠣は今年初モノとなる岩牡蠣のベイビーサイズ(SSSサイズ)!

生産者は兵庫県の坂越湾の鎌島典子さんです。
小っちゃ!


でも、ちゃんと岩牡蠣です。


牡蠣の人はこの牡蠣の形=デザインから指導してセカウマの牡蠣を創り出しています。

今回のベイビーは生後3ヶ月。でも、すでにちゃんとした牡蠣としていただくことができます。

岩牡蠣は人気&高単価を取れる牡蠣なので、本来ならあと1年以上育てて大きくして出荷できるのに、あえて3ヶ月でいただいてしまうというなんと贅沢な!
秀治郎セレクトの日本酒
私はタイミングが悪く参加できなかったんですが、以前、セカウマの牡蠣に合う日本酒を探すフライヤーズが開催され、ベストな日本酒がセレクトされました。
フライヤーズが開催された場所にちなんだのか秀治郎セレクトと呼ばれています。
今回はその秀治郎セレクトの日本酒と岩牡蠣のベイビーのペアリングを確認しながらの飲み比べ。
当時、日本酒のブランド、規定概念にとらわれることのないように日本酒はブラインドで参加者の方々とマリアージュを探し出したそうです。
今回はそのオマージュということでA、B、Cのタグが。

ただし、既に日本酒はセレクト済なので、今回はブラインドではなく銘柄は明かされています。
A:澤屋 まつもと 守破離五百万石(京都)

B:奈良萬 純米 中垂れ(会津)

C:来福 MELLOW(茨城)

岩牡蠣ベイビーと秀治郎セレクトのペアリングの確認
岩牡蠣のベイビーは生でいただくため、冷酒で合わされました。

岩牡蠣のベイビーは小さいながらもちゃんと牡蠣の味がして、それを秀治郎セレクトの日本酒が合わされることにより、牡蠣の旨さを引き立ててくれました。
どれも美味しかったんですか、個人的な好みとしてはMELLOWですかね、、、
なんて、日本酒のことはほとんどわからないんですけどね。あくまで個人的な好みということで。
三段階スープ
前回開催されたときに干し牡蠣を食べたあとだと、アミノ酸過多(オーバードーズ)で味がわからなくなる。というコメントがあったとのこと。
で、今回は先にカラスミ蕎麦のようにして食べるときに使う粉(干し牡蠣をミルで粉砕したもの)の味を確認することに。

スプーン1杯で牡蠣が3個分含まれているとのこと。

コレを3段階でいただきます。
粉の呼び名は魔法の粉、もしくはピエール蠣(^_^;;
第1段階:粉 + お湯
まずは器に粉を入れたものにお湯を注いでそのままいただきます。すでに牡蠣の香りが漂います。

牡蠣の味がスゴい!ちゃんと出てる。牡蠣の出汁だ、、、

そして、時間が経過すると干した牡蠣が水分を吸ってどんどん牡蠣に戻っています。

第2段階:粉 + お湯 + 味噌
続いて、スプーンで味噌が提供されました。

イッキに全部は入れすぎなので少しずつ溶きながら入れます。

濃厚牡蠣出汁の味噌汁が完成です!うまーい♪

第3段階:残った粉 + 味噌
味噌汁を飲むと粉が残りますが、ココに味噌を追加投入すると、、、

牡蠣味噌の完成!
酒のアテとして激・ウ・マ・!で、このあとチビチビといただきました。
本日のメインディッシュ登場
粉の実力を堪能したところで、今回のメイン企画。干し牡蠣の見た目、味の変化を時系列で追っていきます。
生牡蠣
干し牡蠣の比較ですが、干す前の状態からの比較ということで生牡蠣もエントリー

セカウマの牡蠣なのでそのまま食べても激ウマなのは当たり前です。

4時間干し牡蠣
4時間干した牡蠣。

既にちょっと身が縮み始めています。

8時間干し牡蠣
8時間干した牡蠣。

かなり水分が抜け、色も変わってきました。

12時間干し牡蠣
12時間干した牡蠣。

干からびた感がかなり出てきました。

24時間干し牡蠣
24時間干した牡蠣。

なんかいきなりぷっくらツヤツヤな牡蠣になってます。

実は牡蠣の人か突然岩牡蠣のGカップを干しちゃったらどうなるの?と思ってやってしまったイレギュラーな一品となったのでした(^_^;;
48時間干し牡蠣
48時間干した牡蠣。

スゴい。完全に干物になってます…牡蠣の干物見たことない。

しかもセカウマの干し牡蠣は世界初の試みです。
4日干した牡蠣
4日干した牡蠣。

粉にするには水分が完全に飛んでる必要がありますが、7日以上干さないと水分が抜けきらないとのこと。これはその途中経過のもの。

牡蠣の人が殺菌のために日本酒をかけながら手間隙かけて作成した干し牡蠣はツヤツヤでしっとりネットりした感か見た目からも伝わってきます。
揃い踏み
手前から左右左右と奥に進むに従って時間が経過した干し牡蠣たち。

単品見た目チェック!
ということで、一人ひとりに取り分けられました♪

▲上段左から、生、4時間干し、8時間干し。下段左から12時間干し、24時間干し、48時間干しです。
生牡蠣
生!まぁ、いつもよく見るセカウマの牡蠣です。

4時間干し牡蠣
4時間経過!皮が突っ張った感じがしますね。

8時間干し牡蠣
8時間経過!ちょっと色が付いてきました。

12時間干し牡蠣
12時間経過!干物っぽくなってきました。

24時間干し牡蠣
24時間経過!イレギュラーだけど、しっとりとした干物感がスゴい。

48時間干し牡蠣
48時間経過!見た目は完全に牡蠣の干物になりました。

箸休め
牡蠣の人が事前に確認したとき干し牡蠣が歯にねっちょりと付く感じがあったことから、フライヤーズでは箸休めが用意されました。
大根薄切り
ホントに大根を薄切りにしただけのもの。味付けは一切ナシ。

でも、干し牡蠣の食べ比べが進むにつれ、このあっさり、シャッキリ感に救われました♪
セカウマ浅漬け(きゅうり)
味覚にも変化をちょっと付けようと、きゅうりの浅漬けも用意されました。

牡蠣の人がかなり気に入って、つまんでたのはナイショです。
実食のお供は燗酒で
実際の干し牡蠣の食べ比べはぬる燗の方があうとのことで次の3つの秀治郎セレクトが用意されました。
ぬる燗、飛切燗(とびきりかん)で飲んだお酒たち。
奥能登の白菊(石川)

喜久酔 特別純米(静岡)

玉櫻 殿(島根)


実食 ~干し牡蠣食べ比べ
生牡蠣
生~。持った感じもいつもの生牡蠣。味は当然セカウマなので美味しい。

4時間干し牡蠣
4時間〜。まだまだ水分を含んだ感じ。でも、旨みの凝縮は始まってます。

8時間干し牡蠣
8時間〜。かなり水分が抜けてきたとは言え、まだ柔らかい感じはかなり残っています。色が付いてきたのが特徴。

12時間干し牡蠣
12時間〜。思ったよりもまだ水気がある感じですか、歯にまとわりつくネットリ感がかなり出てきました。

24時間干し牡蠣
24時間!岩牡蠣のGカップというイレギュラー品ですが、箸ではなく手てつまんでも垂れなくなりました。

チーズのようなクリーミー感は岩牡蠣Gカップならでは。のような気がしますがべらぼうにウマい。燗酒ともよく合います。

48時間干し牡蠣
48時間!写真左側の黒い部分が肝の部分。

【カラスミとの違い】
セカウマ干し牡蠣は中腸腺と言う内臓が牡蠣の中に存在すること。牡蠣から内臓だけを取り出すことはできません。
牡蠣は1日400Lもの海水をろ過する機能をもってますが、海水の成分が内臓にたまります。
なので、海が汚いとヤバいことに、、、
セカウマの牡蠣は安全な海で育てられているのでノロの問題もない牡蠣となっているんです。
もちろん今回も生産者から直仕入れているので、流通経路や調理過程でノロが入る余地もありません。
いつも安全で美味しい牡蠣をいただくことができて感謝感謝です。
(閑話休題)
完全に干物ロードを突き進んでいます。

肝がキモ!のとおり、肝がウマい!激・う・ま・い・!

4日干し牡蠣
そして4日間干した牡蠣はバーナーで炙ります。

日本酒をかけた糖分と牡蠣の凝縮されたアミノ酸がバーナーで炙られることによりメイラード反応が起き、香ばしさと味をアップ!

香ばしさだけて酒が飲めます♪

完全に干物になっています。

が、それでもかじるとネットリとした感じがまだ残っています。しかし旨すぎる、、、

7日以上干し牡蠣
7日以上干した牡蠣。これが粉の素となっていますが、これも食べ比べ対象ということで炙ります。

香ばしい

4日モノよりも当然カチカチです。

実際に食べてみると時間が経過するにつれアミノ酸の凝縮か進みドンドン旨みが深くなってます!美味しいなー。

干し牡蠣酒
牡蠣の人からのアドバイスにより、フカヒレ酒ならぬ干し牡蠣酒!

日本酒も美味しくなってますが、酒につけた牡蠣がこれまた美味い!

お口リセット
一通り干し牡蠣を食べ比べしたところで、いよいよ牡蠣の人が本当にやりたかったカラスミ蕎麦のセカウマ干し牡蠣版の実食となります。
が、このままでは凝縮されたアミノ酸が口の中に残ったままとなり、粉&蕎麦の味が消し飛んでしまいます。
そこで登場したのが、レモングラスを焼酎で漬けたものをソーダ水で割った魔法のドリンク。

レモングラスのソーダ水で口の中をリセットすることができました!!
干し牡蠣蕎麦
そして、粉をまぶした蕎麦が登場♪

この粉は7日間干した牡蠣を粉にしたもの。量にして牡蠣100個分!
1個500円の牡蠣を100個分ということは、、、なんと贅沢な!

ググってカラスミ蕎麦を見てそんなのあるんだー。と思ったんですが、そのセカウマ干し牡蠣版が眼の前に。

粉とネギ以外の味付けはしてない(はず)です。

では、いただきます。

激ウマ!!!!
でも、もうちょい濃い味が好みたと感じる私の味覚はやっばり、、、
精進します。
エクストララウンド
蕎麦を食べたあと、牡蠣の人がなんか玉子焼き始めたな、、、、と思ったら。
牡蠣を干したとき出た汁と玉子を混ぜただけの玉子焼きとのこと。


かなり柔らかめな作りになってるけど、、、

牡蠣を干したときに出た汁と玉子か混じり合って濃厚な味に!

ウマウマー。

デザート
マッタリしてるところに、牡蠣の人はデザートまで用意してくれました!
デザートは干しカキ(柿)と海水のアイス!

カキつながり(牡蠣と柿)ってことで♪
ごちそうさまでした。
毎回、想像を超えるものをいただくことができて幸せです。
牡蠣の人ことサトウゲンさん、ずっとアシスタントをしてくださったtomokoさんありがとうございました!
では、今回はこの辺で。
次回は6月1日の、、、、楽しみです♪