2021年9月14日。前回のリリースから7週間。iOS 14.8(18H17)がリリースされました。2件の重要なセキュリティ問題(CVE)に対応したメジャーアップデートです。
iOS 14.8にアップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などについてご紹介します。
また、同日にiPad用のiPadOS 14.8、Apple Watch用のwatchOS 7.6.2、Mac用のmacOS 11.6もリリースされてますので、対応機種をお持ちの方は合わせてご確認ください。
iOS 14.8 アップデートすべき?待つべき?
前回、iOS 14.8がリリースされてからちょうど7週間。2番めの数字が変更されるメジャーアップデートがリリースされました。
「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.8」を見ると、重要なセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されるとのこと。
よくわからないので、「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 14.8 および iPadOS 14.8」を見ると、2件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
グクってみると対策前に攻撃が行われるゼロデイ攻撃が実際に発生しており、その問題に対応するアップデートのようです。
上記を踏まえiOS 14.8にアップデートしても良いのは次の方です。
- セキュリティ意識が高い方
- 常に最新版を利用したい方
反対にアップデートはしばらく控えた方が良いのは次の方です。
- 慎重派の方
- 問題が起きた時に対応できない方
- 仕事で専用サイト、アプリを利用されている方
すでに来週にはiOS 15がリリースされる予定ですが、iOS 15もいきなり適用するのも怖いと思うので、2週間ぐらい様子見してみてください。
iOS 14.8 アップデート後の不具合について
2021年09月15日01:30現在、手元にあるiOS 14.7.1のiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 PlusをiOS 14.8にアップデートしましたが、
- 文鎮化する
- 起動しない
- 再起動を繰り返す
などの不具合は発生していません。
その他、不具合については気づいたら更新します。
iOS 14.8 のサイズとアップデート所要時間、更新後のパージョンについて
今回のiOS 14.8のリリースに伴い、手持ちのiOS 14.7.1のiPhone 12 Pro MaxとiPhone 7 Plusのアップデートを実施しました。
アップデートのサイズや所要時間はアップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが次のとおりです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | iPhone 12 Pro Max | iOS 14.7.1 (18G82) | 312.4MB | 19分 | 9分 ※1 | 10分 | iOS 14.8 (18H17) |
2 | iPhone 7 Plus | iOS 14.7.1 (18G82) | 327MB | 25分 | 16分 ※1 | 9分 | iOS 14.8 (18H17) |
アップデートする際には、
- 最低30分、できれば60分以上iPhoneを使用しなくて済む時間
- 最低20%の充電
- 電源に接続された環境
- 安定したWi-Fi環境
を確保した上でアップデートをしてください。
特にストレージの空き容量が少ない場合、時間がかかる傾向があります。 ストレージの空き容量が少ない場合には画像や音楽などのデータを削除する、アプリを削除する等の対応をご検討ください。
iOS 14.8 の更新内容について
iPhone上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。
サイズは、機種ならびに現在のパージョンによりサイズが異なります。
iOS 14.7.1のiPhone 12 Pro Maxでは312.4MB、iPhone 7 Plusでは327MBでした。
「詳しい情報」をタップするとこのアップデートのについての詳細が表示されます。
「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.8」にも同様の記述となっており、セキュリティアップデート以外の内容については記載されていません。
iOS 14のビジュアル的な紹介は「iOS 14 – Apple (日本)」や「iOS 14で利用できる新機能」をご確認ください。
iOS 14.8 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 14.8」を見ると、iOS 14.8には2件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていることを確認できます。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | iPhone 対象機種 | iPod touch 対象機種 |
---|---|---|---|---|---|
1 | CoreGraphics | 1 | CVE-2021-30860 | iPhone 6s以降 | iPod touch 第7世代 |
2 | WebKit | 1 | CVE-2021-30858 | iPhone 6s以降 | iPod touch 第7世代 |
engadget日本語版の記事「iOS/iPadOS 14.8配信開始。スパイウェア「Pegasus」が悪用した脆弱性を塞ぐ」によると、上記の内容を利用した攻撃が実際に行われているとのこと。
対策のために今回のアップデートを適用することを強くオススメします。
iOS 14.8 への更新手順
iOS 14.8 にアップデートされたことの確認手順
おわりに
前回のリリースからちょうど7週間でのメジャーアップデートのリリースとなりました。
来週にはiOS 15のリリースが予定されている段階でのiOS 14シリーズのリリース。
今晩にはAppleの秋のイベントが開催され、新しいiPhoneが発表される段階でのりリース。
予想どおりセキュリティのアップデートではありますが、どうしてこの段階で、、、
とは思うものの、どうやら実際にゼロデイ攻撃が確認されてるようで、その火消しのための緊急リリースっぽいですね。
通常ならセキュリティアップデートならマイナーアップデートになるんじゃないかと思うんですが、メジャーアップデートとしてリリース。
考えられるのは、
- 表立っては書けないが、メジャーリリースに相当する新機能、機能改善などが含まれている
- iOS 15リリースが進んでいる中で、マイナーリリース相当の修正で済んでいない、または手順を踏めない
いずれか、または、両方。個人的には2の線が濃いのではないかと考えています。
恐らくiOS 14系最後のアップデートとなるはず。
不具合など見つけた際には更新します。
では、今回はこの辺で。