2021年10月12日。iOS 15.0.2(19A404)がリリースされました。
5件のバグ修正、1件のセキュリティ問題(CVE)への問題に対応したマイナーアップデートです。
実際に2台のiPhoneをアップデートした結果を踏まえて、iOS 15.0.2にアップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などについてご紹介します。
また、同日にiPad用のiPadOS 15.0.2、Apple Watch用のwatchOS 8.0.1もリリースされています。対象機器をお持ちの方は合わせてご確認ください。
iOS 15.0.2 アップデートすべき?待つべき?
iOS 15.0.1がリリースされてから10日。前回に引き続き3番めの数字が追加されるマイナーアップデートです。
「iOS 15 のアップデートについて」の「iOS 15.0.2」を見ると、5件のバグ修正が含まれていることを確認できます。
また、「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.0.2 および iPadOS 15.0.2」を見ると、1件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていることを確認できます。
上記を踏まえiOS 15.0.2にアップデートしても良いのは次の方です。
- メッセージアプリ、MagSafe対応iPhoneレザーウォレット、AirTag、CarPlay、iPhone 13シリーズ+Finder/iTunesを利用している方で該当する不具合が発生している方
- その他不具合が発生している方
- iPhone 13シリーズ(iOS 15以降)の方
- セキュリティ意識の高い方
- 常に最新版を利用したい方
- チャレンジャーな方
- 不具合が発生した場合に自分で対処出来る方
アップデートをしばらく控えた方が良いのは次の方です。
- 慎重派の方
- 問題が起きた時に対応できない方
- 仕事で専用サイト、アプリを利用されている方
- 会社がiPhone管理をしている方
来週10/19には新MacBook Proを中心とする新製品が発表されると見込まれるイベントが予定されており、それに合わせて新macOS Montereyのリリース、さらに合わせてiOS 15.1、iPadOS 15.1、watchOS 8.1と他のOSのメジャーアップデートがリリースされると予想しています。
なので、次のメジャーリリースが落ち着くまで、1ヶ月ぐらいは待ってみるのはアリだと思います。
また、仕事、会社でiPhoneを利用している方は、最低限iOS 15にアップデートしても良いと言われるまでは更新しないようにしてください。
iOS 15のビジュアル的な紹介は「iOS 15 – Apple (日本)」や「iOS 15で利用できる新機能」や「iOS 15が、つながりを保つ新しい方法や、デバイス上の知能を使い、ユーザーの集中を助けたり、探索したり、さらにいろいろなことができるパワフルな機能を提供」をご確認ください。
iOS 15.0.2 アップデート後の不具合について
2021年10月14日18:00現在、手元にあるiOS 15.0.1のiPhone 12 Pro Max、iPhone 7 PlusをiOS 15.0.2にアップデートしましたが、
- 文鎮化する
- 起動しない
- 再起動を繰り返す
などの不具合は発生していません。
しかしながら、iPhone 12 Pro Maxで、設定していたニュースウィジェットが消え、天気ウィジェットのも左から右に変更されてました。
再設定すれば問題ありませんが、こんな例があったということで。
その他、不具合については気づいたら更新します。
iOS 15.0.2 のサイズとアップデート所要時間、更新後のパージョンについて
今回のiOS 15.0.2のリリースに伴い、手持ちのiOS 15.0.1のiPhone 12 Pro MaxとiPhone 7 Plusのアップデートを実施しました。
アップデートのサイズや所要時間はアップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが次のとおりです。
# | 機種 | 更新前 バージョン | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | iPhone 12 Pro Max | iOS 15.0.1 (19A348) | 531.4MB | 25分 | 15分 ※1 | 10分 | iOS 15.0.2 (19A404) |
2 | iPhone 7 Plus | iOS 15.0.1 (19A348) | 450.7MB | 19分 | 10分 ※2 | 9分 | iOS 15.0.2 (19A404) |
アップデートする際には、
- 最低30分、できれば45分以上iPhoneを使用しなくて済む時間
- 最低20%の充電
- 電源に接続された環境
- 安定したWi-Fi環境
を確保した上でアップデートしてください。
特にストレージの空き容量が少ない場合、時間がかかる傾向があります。 ストレージの空き容量が少ない場合には画像や音楽などのデータを削除する、アプリを削除する等の対応をご検討ください。
iOS 15.0.2 の更新内容について
iPhone上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。
サイズは、機種ならびに現在のパージョンによりサイズが異なります。
iOS 15.0.1のiPhone 12 Pro Maxでは531.4MB、iPhone 7 Plusでは450.7MBでした。
「詳しい情報」をタップするとこのアップデートのについての詳細が表示されます。
「iOS 15 のアップデートについて」の「iOS 15.0.2」も同様の記述となっています。
iOS 15.0.2には5件のバグ修正が含まれています。
- 写真を保存したスレッドまたはメッセージを削除すると、“メッセージ”からライブラリに保存された写真が削除される可能性がある問題
- MagSafe対応iPhoneレザーウォレットが“探す”に接続されないことがある問題
- AirTagが“探す”の“持ち物を探す”タブに表示されないことがある問題
- CarPlayで、再生中にオーディオAppを開けないことや接続を解除できないことがある問題
- FinderまたはiTunesを使用してデバイスの復元やアップデートを実行するとiPhone 13モデルで失敗することがある問題
iOS 15のビジュアル的な紹介は「iOS 15 – Apple (日本)」や「iOS 15で利用できる新機能」をご確認ください。
iOS 15.0.2 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.0.2 および iPadOS 15.0.2」を見ると、iOS 15.0.2には1件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれています。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | iPhone 対象機種 | iPod touch 対象機種 |
---|---|---|---|---|---|
1 | IOMobileFrameBuffer | 1 | CVE-2021-30883 | 6s以降 | 第7世代 |
iOS 15.0.2 への更新手順
iOS 15.0.2 にアップデートされたことの確認手順
ソフトウェア・アップデートでの確認
情報画面での確認手順
おわりに
次はmacOS Montereyリリースに伴うメジャーアップデートかと思ったら、10日後のマイナアップデートと言うことでビックリしました。
大きくはiPhone 13シリーズでFinderやiTunesによるリストアやiOSの更新に失敗する原因への対応ではないかと考えていますが、その他写真が削除されたり「探す」が使えないなどの問題にも対応しています。
iPhone 13シリーズ、iOS 15以降の方、ならびに、当該機能、製品をご利用の方はアップデートすることをオススメします。
また、表に出ていないセキュリティ問題(CVE)、ゼロディ攻撃への対応が含まれているという記事もインターネット上には散見されており、セキュリティ意識の高い方もアップデートをオススメします。
その他、不具合など見つけた際には更新します。
では、今回はこの辺で。